木麗な住まいのつくり方(序章)
建築を構成する素材は木、石、鉄、コンクリート、ガラス、土、漆喰、紙などあげるときりがないくらい沢山あります。我が国において先人たちは身近にふんだんにある木を住まいづくりの素材として選択し、試行を重ね、現在の工法に至りました。私達はこのように展開し成長を遂げた工法を、気候風土に根ざしたものとして受け止め、更に弱点を補い発展させながら受け継ぐ事が最も自然な形なのではないでしょうか?
先に起こった阪神大震災では、多くの木造家屋も被害に遭い、その原因については様々な憶測が飛び交いました。当時、私は独立前で前事務所にて鉄筋コンクリート(以後、RC造とする)や鉄骨造(以後S造とする)のマンションやビルを主に扱っていました。1981年には既にRCやS造の建物には新耐震設計基準と言う構造基準が設けられており、安全性についても各機関において研究がなされていたのですが、事、住宅クラスの小さな木造建築物については明確な安全基準は定められておらず、数値だけをクリアーすればOKのいわば身勝手なオリジナリティーがまかり通る世界でした。そして震災後多少の縛りは加わった物の未だに身勝手なオリジナリティーが通用する余地は残っています。この様に身勝手なオリジナリティーを生む原因は何なのでしょう?
表面的なデザインを優先する無謀な
設計者?
施工者の無知やいい加減な施工に
よるものなのか?
いずれにもあてはまるのでしょう。
こう言った事を改め、正しい理解の
下、耐震耐久性に優れ、安心安全で
永く愛着を持って住んでいただける
住まいを提供するのが私達の使命です。
次へ>
