芦田成人ブログ

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2016.10.15

設計事例集に「たつのの古民家リノベーション」をアップしました。

詳しくは こちら からどうぞ。

2016.03.18

先日は「縁望の家」の庭にハナミズキの樹が植わりました。

植えた後の樹は、それまで植わっていた場所と環境が変わるために微妙な時期なのですが、上手く馴染めば1年ほどで適応するようです。しかし、適応出来なけば枯れてしまうこともあるそうで、人と同じですね。転校して馴染める場合とそうでない場合、樹も生きているんだと思います。

ハナミズキ

そして今日は「たつのの古民家リノベーション」の現場に久しぶりに訪問させて頂きました。

と言うのも、今日から本格的に庭工事が始まると言う事で、2ヶ月の工程を確保されていますが、1.5か月程度で仕上げてしまいたいとは庭屋の社長の弁です。以前のうっそうとした雰囲気からスッキリとした状態になっていました。

特にこのような古民家の場合は家と庭はセットで整って絵になると思います。

メインは南の庭ですが母屋の北側にも坪庭があり、部屋の中からはどちらの庭も眺められます。

そして東側には玄関を演出する庭があります。南庭を挟んだ、その向こう側には補修を終えた綺麗な長屋門と蔵に囲まれたお屋敷です。

道路からは双子のように並んだ隣地の蔵も綺麗に見えます。

南庭南庭2

2015.12.23

現場の報告が中途半端となっておりました。

古民家リノベの現場では二期工事の大工工事を終え、外構、建具などを残すのみの状態です。

長屋門と蔵の外部足場が外れ、白壁と焼き板のコントラストが綺麗ですね。 写真奥の蔵と双子兄弟のようになりました。

いつまでもこの状態が続くのが理想ですが、そうは問屋が卸さない、メンテナンスフリーなんて材料は世の中には存在しません。

古びていく味わいと付き合えるのが、このような素材の良さです。

残念ながら年内完工とはなりませんでしたが、全てが綺麗に仕上がった姿を新年の楽しみに取っておくことにします。

長屋門

長屋門2

2015.11.12

すっかり更新も滞ってしまいましたが、最近は日替わりで違う事をしていて、中々まとまって一つの仕事に没頭できていませんが、こんな時こそ集中力で勝負です。

さしずめ短期集中型が求められる訳です。

もっとも、自信は短期集中が、やや苦手なタイプなのですが、プロとして求められる素養でもありますので、やらなければいけません。

来年に向けて、数件の新築の準備やら、新たな取り組み、その他諸々で忙しくさせて頂いています。

そんな中、二期工事中の古民家リノベーション、そして引渡しは終えているものの、残り僅かの外構工事が終わらなくて、もどかしい高台の家。順々に確実に済ませて完工を目指して行きたいと思います。

長屋門

蔵と長屋門も、本日より腰板よりも上の下塗り工事が始まりました。

そして中庭に面し、蔵に繋がる東棟も間もなく工事完了です。

 

東棟

2015.10.22

一期工事がほぼ済んでいる母屋に続き、二期工事では蔵と長屋門の修景作業が行われています。

ここで言う修景とは街並み調和と言うことですが、基の状態を可能な範囲で再現させようと言うものです。

完全な再現は難しいのですが、伝建地区ではないと言うことで大目に見て頂きたく思います。

上部板張りの部分は白壁に仕上がる予定です。

こう言う表情も、落ち着きますね。

外観修景

2015.10.15

「鳥衾」と書いて、何と呼ぶか分かりますか?

そして読めた所で、「それって何?」って感じですよね。

先ずは、その写真から

鳥衾

鬼瓦の上から、ちょこんと飛び出すラッパのような形をした、ちょんまげのような物。

これが「鳥衾」なんです。

で、読みですが「とりぶすま」と呼ぶそうです。

単なる装飾のように見えますが、鬼瓦に鳥が留まって、鬼瓦に糞を落とさないようにするための意味もあるそうです。

納得です。

この「鳥衾」にも色んなデザインがあります。

鳥衾2

こちらは、蔵の鬼瓦につく鳥衾です。写真が小さくて分かり難いのですが、鳥の羽が風になびくような形をしています。

意図しない所でデザインが主張されるのを嫌がるのは、設計者としての性で、これまでも鬼瓦には「カエズマタ」と呼ぶ彫の無い物が選択肢のベースだったのですが、色んな古民家などを見るにつれ、このような選択もありかと思うに至りました。

南西全景

それにしても南西のこの角度から敷地全景を見渡すと、何とも大きな屋敷ですね。

 

 

2015.10.06

今回の見学会には「古民家」と言うキーワードを聞きつけ、お見えになられた方もいらっしゃいました。

古民家と言うと大きな黒い梁が存在感を示す重厚感をイメージされて、お見えになられた方には今回の建物では少し違ったイメージを持たれたことと思います。

もっとも、そのような存在感のある梁や歴史を感じる建具などが存在していたなら、それを生かす設計にしていたはずですが、今回はそうではありませんでした。

そうではない、と言うのは今回我々が住まいの歴史をリセットする以前、恐らく数十年前と思いますが、既に大きくリセットされた痕跡が随所に見られました。それが悪いと言うことではありませんよ。

先ず、大きな空間であるリビングダイニングとなった以前の和室続き間は竿縁天井を持つ線の細い材料で内装が施されていました。元のままなら、こんなに断面の小さい材料ではなかったと思います。又廊下を挟んだ、その北側には明らかに経年の違う構造材で部屋が間仕切られていました。中廊下が存在する間取り自体も後の時代であることの証拠でしょう。元のままなら廊下を設けずに田の字型のはずです。

そして何よりも決定的となったのは、既にコンクリートの基礎が打たれていたと言うことです。当時のままの状態であるなら石の上に柱を置いただけの、俗に言う、石場建てと言う工法であるはずですので、一度建物を持ち上げてコンクリートの基礎が打たれたものと思われ、それと同時に増築や内装のやり替えも行われた、即ち今回の工事で大きなリセットが行われたのは少なくとも2度目と言うことになると思います。

ですので、側は古民家であるけども中身は古民家でなく、ほぼ新築に近い状態と言うのが「古民家であって古民家でない」と例えたことの答えになります。

写真は最初の物が和室の続き間、現代風の細い断面の材料で内装が施されています。
そして2枚目は解体時に出てきた、コンクリート基礎。今回の工事で打ったのではなく、既に打たれていたものです。
又写真の状態では、この部屋の構造体の梁を抜いたり足したりしていません。

和室の続き間コンクリート基礎

2015.10.05

週末は好天にも恵まれ、無事に見学会も終了しました。

足をお運び頂きました皆様、どうも有難うございました。

生憎、初日のみの出席となりましたので日曜日に、お見えになられた皆様とは、お会いできませんでしたが多くの皆様に、ご覧いただけましたことに感謝致します。

そして何よりも、快く会場をご提供を頂きました、住まい手様に感謝致します。

さて今回ご覧いただけ無かった皆様に、少しだけ紹介をさせて頂きますが二期工事も引き続いており、引渡しまでの間しばしの時間が御座いますので、ご連絡を頂けましたらご案内をさせて頂くことも可能です。

写真はダイニングと玄関です。

ダイニングは元々二間続きの和室があった場所です。写真の向かって右手には床の間や仏間がありました。書院に使われていた欄間は2つ目の写真のように玄関に持って行きました。玄関は新築とリフォームの違いが最も現れた部分でもありました。既存構造材の存在によって想定通りの天井高さが確保出来ず、当初の予定を変更せざるを得ない個所が多かった部分でもあります。空間構成はメリハリをつけることを意識ました。天井は高いばかりが尊ばれる傾向が強いようですが、私はそうは思いません。低い所があって始めて高さの恩恵を感じられるのです。ですので天井の低い廊下を通り、リビングダイニングの大空間を目にした皆さんの反応を見ていると、殆どの方が「うわぁ~」でした。これは私の練った作戦が成功したのだと思っているのですが、さてどうなのでしょうね~?(^^
これからも、高低作戦はどんどん使っていきたいと思います。

ダイニグ玄関

2015.09.24

照明が灯りました。

たった数灯ですが、より暖かな雰囲気が醸し出されます。

この部屋は元々和室の続き間でした。黒い梁のある位置が部屋と部屋の間仕切りがあった場所です。
柱の向こう側は縁側だった場所。
床の間の出書院に使われていた書院欄間の姿はそのままにして、玄関に移動しています。
しかし、使われ方は欄間ではありません。

住まい手のご厚意により、こちらの住まいのオープンハウスが決まりました。

10月3日(土)、4日(日)の予定ですが、詳細は後日UPさせて頂きます。

照明

 

2015.09.17


古民家リノベーションの現場には殆どの箇所に建具が入りました。

メインとなるリビングダイニングの南面には内障子を設けています。

障子も様々なデザインがありますが、今回採用したのはより繊細な細い組子(くみこ)障子です。

組子とは女性の名前ではなく障子の桟と呼ばれる部分のことです。

このようにしたのは、この古民家には「差し鴨居(さしがもい)」と呼ばれるものが無く、存在感のある、ごつい丸太梁は空間の上の方に存在し上部を重く、下部を上品に軽やかに見せようとの思いからです。

差し鴨居とは、建具の上にある梁のことで梁に直接、建具を滑らせる溝を設け、昔は構造的にも意味のある材料でした。これがあることで力強さがより空間の下へ降りてきます。重心が下がるとでも言うべきでしょうか?

丁度、設計時に見学していた、東京国立博物館法隆寺宝物館や京都国立博物館平成知新館の印象も少し刷り込まれていたのかも知れません。

最近話題のパクリでは無く、オマージュとでも呼ぶべきかも知れませんが、このようなデザインは昔からあったもので、桟の細い太い、ピッチ、横桟を入れるか、どの位置に設けるかなどで全く違った印象に仕上がります。

この内障子は戸袋の中に隠れているので障子を開けた時には、存在が無くなります。
内障子
現場に
入った内障子
差し鴨居
存在感の
ある差し鴨居のある風景
京都国立博物館
京都
国立博物館平成知新館

 

 

 

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