芦田成人ブログ

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2016.09.14

梅雨を気にしながら夏から始まった村の神社社務所の屋根替え工事。

つい先日、概ね工事が完了しました。

10月の秋の村祭りには、皆にお披露目しないといけないと言うことで果たして間に合うのか?と気にしていたスケジュールでしたが梅雨明け後の晴れ間続きも功を奏したのかもしれません。

予算のこともあり、立派な入母屋屋根を復元することは叶いませんでしたが、見栄えのするように屋根の勾配を急にしています。

棟の位置が建物前後で少しずれているのは、構造的な配慮からで、下部に柱が建つ位置と棟の通りを揃え、既存の陸梁に余分な鉛直荷重が掛からないようにしています。

来月1日には完成の式典と、その翌週には秋祭りと、皆さんへのお披露目が迫っています。

実は、内部も床と天井の張り替えを行いました。黒い煤けた梁に、白木の杉、桧の対比、それに桧の香りも加わり何とも言えない集いの場となりました。

写真は、1枚目が旧外観。2枚目が新しい外観。3枚目は裏手からの外観。4枚目は西側からの外観。となります。

旧外観新しい外観裏手からの新しい外観西側からの外観

2016.07.29

現場も着々と進み、雨の心配も少なくなりました。

今日からは屋根板金工事が開始されています。

そして壁もおおよそ、塞ぐべき所は塞ぎましたので、実際の室内の明るさが想像できるようになっています。

一方、屋根の葺き替え工事が完全に済んだ、神社社務所では内部の床、天井の張り替え工事が始まりました。

既に天井の張り替えは終わっており、次は床工事です。天井板は黒い梁との対比で白木のまま行かれては如何ですか?と提案させて頂き、そのまま受け入れて頂きました。

竿縁の向きが部屋毎に違うのが面白いですが、写真手前の部屋は床差しを避けるためと思われます。又欄間も左右で違うのも面白いですね。

床合板

天井板

 

2016.06.27

中々晴天が続かない今年の梅雨ですが、そろそろ中休みが欲しい所です。

そんな中、天気予報とのにらめっこが続いていた神社社務所の屋根替え工事ですが、2日連続の晴れ予報を信じ上棟の儀が行われました。

快晴のスタートを切った初日でしたが、夕立のように急に雨が襲い初日は屋根を塞ぐところまで進めずに早終いとなりました。

2日目の今日、ようやく形が見えてきました。

急こう配な入母屋屋根はとても背が高く、高台に建つ神社ゆえに地域の象徴的な建物でもありました。

元の姿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シコロ葺きの下の部分(一般には下屋と呼ぶ方が通じるのかもしれませんが)を残し、大屋根部分を切妻に変えています。

屋根の高さが低くなり過ぎると貧相に見えるため、以前より屋根勾配は緩くなっても、棟の高さに配慮することで建物の見え方を考えました。

緩くなると言っても6寸(約31°)の勾配がある屋根ですので、その上での作業は容易ではありません。スキーやスノボをされる方には30°がどのような勾配かは容易に想像できますよね。

上から滑り降りる時に、下がまともに見えません。

棟の位置を切妻の半々の位置にはせずに下部に間仕切り壁のある位置が棟となるように北側へ寄せています。

下部の構造体がそんなに太い物が使われている訳では無いこと、経年による強度低下を見越し、可能な限り下部の水平材に直接荷重が掛かる事を避けています。

このようなことが容易に実現できるのが木造の良い所でもあります。

スケルトンのこの状態、綺麗で結構すきなんですが、直ぐに見えなくなるのが残念です。

葺き替え工事中屋根

スケルトン

2016.06.03

先日より始まった、神社社務所の屋根替え工事ですが、只今既存屋根の撤去作業中です。

毎朝のウォーキングコースの延長上にあるため、ここ数日は朝一番に寄ってみる道順となっています。

そんな今朝は神社の駐車場に、竪穴式住居の民家博物館が開催されていました?

と言う訳では無く、屋根を切断してそのまま駐車場まで下ろされたために屋根の形が、そのまま置いてあると言うのが本当の所なんです。

間近でみると、やはりデカイと言うのが印象です。

写真で見るとサイズ感が分かりませんが、普段我々が図面で描く断面図がそのまま目に見えるので、とても不思議な感覚です。

屋根も残り1/3程度になりましたので、今日明日にも、屋根が無くなる事と思います。

雨が心配ですが、新たな形へと向けた工事もいよいよ始まります。

屋根

2016.05.20

随分と陽が永くなりましたね。

田植えも終わり、水面に射す夕陽が美しいこの季節です。

本日、地元の神社社務所屋根替え工事の工事契約立会いの日でした。

思えば、最初にご相談を頂いたのが3年前です。

総代さんの間ではもっと前から話は挙がっていたそうですが、当初は建替えを、との事でしたが予算に配慮して屋根替えの提案をさせて頂きました。

元々、移築された建物だったそうで長年の風雪に耐えて来たものの、ある時屋根に積もった雪の重みで屋根の構造材が折れたそうです。

もっとも、雪の重みが直接の原因とは思いません。

雨漏りが放置されたか若しくは気付かずにいた事で材が腐朽し強度が落ちていた。そこへ雪の重みが加わり折れた。さしずめそのようなメカニズムだと思います。

建物は合掌造りの屋根組で下部の構造体の上に屋根が置いてあるだけの構造。在来工法に比べ、屋根替えも楽に出来ると思います。

そして、何とこの神社の発起には、ご先祖さんが尽力されたと言う書面が残っています。

そのようなご縁で、ご先祖さんが導いて下さったのかもしれません。

今度は改修の仕事になりますが、ご先祖さんから引き継いだ歴史を次に繋げられるように尽力したいと思います。

水面に射す夕陽社務所

 

2016.02.23

数年前に、ご相談頂いていた地元の神社社務所。その時は金銭面や役員の同意などの問題で直ぐには出来ないのでと、あれから数年が経ちようやく本格始動することになりそうです。

数年前は現場確認のために天井裏に上がらせて頂いたのですが、今回は本格的な調査の為に天井裏に上がりました。実は前回、天井板を踏み抜き危うく転落する所でした。(汗

元はどこか他の地にあった建物を移築再生されたんだそうで、合掌集落の建物と同じ扠首(さす)組の構造です。扠首組とは下部構造体の上に屋根組を置いてあるだけの構造で、その上には元は茅葺屋根が載っていましたが、いつしか茅替えがされなくなり鉄板が被せられたのでしょう。そして雨漏りで小屋組みの木が浸食され腐った木が雪の重みで折れたんだそうです。

現在は骨折した骨組みを応急処置するように簡易な手当が施されていますが、いよいよ本格的に屋根替えの工事をする事になります。

1枚目の写真が扠首(さす)組の足元です。

そして2枚目は応急処置された小屋組みの様子です。

秋の完成目指して図面も急がないといけません。

さす組の構造応急処置された小屋組み

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