芦田成人ブログ

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2012.11.28

城跡巡り第2弾は篠山城跡です。

紅葉シーズンも終盤を迎えた秋の快晴、お隣の篠山まで行って来ました。

仕事や建築士会関係の行事では、こちらにうかがう事はあるものの、地理的に詳しいかと聞かれると、あながち、そうではありません。

と言った前振りは後に続くのですが、そう言えば入った事も無かった城跡から

 城跡

二重の堀に囲まれた城壁の中は綺麗に修復された感のある石畳がお出迎えです。

大書院

そして、こちらの大きな屋根も修復されて綺麗になった感の強い大書院。二の丸の位置にありました。

当時の幕府が余りにも強固なつくりの城にになることを恐れ、本丸には天守台はあったものの天守閣が築かれる事はなかったそうです。

本丸より

本丸、天守台より眺める東側の景色。赤い屋根瓦の建物は小学校だそうで、お堀の内側に建っている事になります。

何がかは分りませんが何となく、羨ましいですね~!

所で、この城跡を後にして、観光目的の皆様が向かうのは大正ロマン館などの、土産物屋さんが連なる界隈と思います。

しかし、一歩その筋を外れると、人通りも少なく、これで終わり?と言う感じが漂うのは私だけではないはず。

実は、河原町界隈にも見所はあると思うのですが、そこに繋ぐ動線が、切れていると感じました。

しかも、篠山の地理に、そう詳しくは無いので、その両者が比較的近くにあった記憶が、地図で見ると意外に離れている事に気付かされます。

恐らく、どこからスタートしたかで結果が違ってくるのでしょうけども

多分、初めて訪れた観光客の皆様も、お城近辺からスタートしてしまうと、「えっ、これだけ?」と言う感想に終わってしまうのではないでしょうか?

建築分野的に今回の訪問では、観光地の動線計画という事を学んだように思います。

2012.11.27

先日紹介で、とある左官屋さんの作業場にお邪魔してきました。

37歳と言う年齢は高齢化しているこの業界に於いては比較的、若く将来性も備えた職人さんです。

色んなお仕事のサンプルは勿論、左官屋さんには珍しく砥石が置いてあるので何かな?と思っていたら色んな物を自作される事もあるのだそうです。

例えば、木片から削り出して隅壺を自作したりなど、道具を自作される事もあるようで、面白い物を見せて頂きました。

工房の片隅に置いてあった竹原義二氏の本に目が行ったのでうかがってみた所、氏の仕事を何度かされたそうで、その仕事がそこに紹介されているとの事でした。

竹原さんは、素材の表現力では図抜けた建築家で、多くの弟子や作品を輩出されています。

短い時間の中での訪問で、特段決まった質問も用意せずに望んだ訪問でしたので、左官に関する深いお話までは出来ませんでしたが、興味の尽きない素材でもあります。

世間同様、私の建築の中にも左官仕事の割合は減っていますが、長くお付き合いの出来るこのような若い職人さんが回りにいらっしゃるのなら、住まい手の皆様にも堂々とお勧めする事が出来ます。

何よりも、☆印提示の必要無い安心な材料(シックハウス対策の安全性を示すために可能性の低い物には☆印が4つ入っていますが、それでも可能性が低いと言うだけで何かしら、その可能性がある材料が使われている事を示します)をご提供できる可能性も広がってくるだけに興味深い訪問となりました。

これを機会に左官仕事を見つめなおす事も始めてみようと思います。

2012.11.26

先日、エネルギー性能のチェックを済ませた「桜・天空の家」ですが1次エネルギーの算出までの過程を終え、引き続き2次エネルギーの計算から光熱費シミュレーションへと進んでみました。

光熱費が多くなる月、少なく出来る月がある訳ですが1年間を平均して均してみると、一月平均4000円程度(照明、給湯、暖房、冷房、換気は全て電気がエネルギー源とした場合)と言う結果が出ました。

このシミューレーションでは仮に、更にQ値を良くした仮想計算もしてみましたが、結論としましては光熱費に大差は無い事も判明しました。

これは、その世界の研究では既に分っている事だそうですが、いくら数値を上げても大きな空間が存在するなど、プランに依存する部分が大きいと言う事ですが、実際手を動かし計算してみる事で、その研究結果を納得出来た訳です。

このように頭の中だけで分ったつもりになるのでは無く、先ず自分の手を動かしてみると言うのは新しい試みにトライする中では非常に重要で、便利な計算ソフトをいきなり使うのでは無く、まずは地道に手計算してみて初めてその過程が理解できます。

基本を知る事は、後にソフトを使った時にでもエラーが発生した場合の対処がスムーズであると言ったメリットもあり、地道な作業は決してバカには出来ません。

建築って色んなソフトがありますが、まずは全てが手作業を経験してみて分る事が多いんです。

設計だけでなく、実は現場も手仕事を経験して頂くのがいいのですが、最近はプレカット全盛で現場では一切加工仕事はしないと言う工務店さんも珍しくないそうです。

しかし夢を抱いてこの世界を目指す、若い大工予備軍の中にはそう言った手仕事の現場に憧れを強く持っている子達が多いのも知っています。

もう少し、そのような子達が働ける場を創造する国の施策も必要かと思うこの頃です。

 

2012.11.22

先日、久しぶりにジーンズ以外のパンツ(下着では無い)を購入しました。

ついでに上着も購入したのですが、何を見間違えたのか店員のお姉さん、Mサイズを試着室に持ってきました。

176cm、72㎏の体格でどう見たら、Mサイズに見えるかはさておいて

改めてLサイズで試着、最近の流行なのでしょう、身体のシルエットが出るくらいピッタリに作られています。

Lサイズでも肩幅苦しく、脱ぎ着が不便なので、上着は更にもう一つ上のサイズに

問題はパンツです。

Lサイズ、穿けましたが、ウエストにゆとりが欲しい所です。

でも自分を律して、このパンツを穿けるように鍛錬する事で手を打ちました。

以来、毎日欠かさず頑張っています。

私の事をご存知の方は分ると思いますが、痩せていると言われる事はあっても、太っていると言われた事は一度もありません。

ウエスト82㎝、あと3㎝でメタボと言う判断になります。

やっぱり、おかしいですよね、この数値基準。(^^;

いつまでも、このパンツを穿けるように精進を決意した初冬です。

2012.11.21

でも、スリガラスの話ではありません。

実はこれ、東大大学院の前准教授の著書に書かれている内容でして、少し興味深かったのでここに取り上げさせていただきました。

ガラス建築が何故、温室になってしまうのか?と言う話で

光には我々の目に見える可視光線と、我々の目には見えない遠赤外線などがあります。

そして熱の伝わり方には「伝導」「対流」「放射」の3通りがあって、この内、日射がガラスを通り抜けて室内を暖めるのは「放射」の働きで、

一方、暖まった物は「赤外線」を放出する事でエネルギーを失って冷めようとし、もしガラスがこの赤外線にとって透明なら赤外線はガラスを透過して逃げていくのでガラス建築の内部は直ぐに冷めるはずである、と言う事です。

著書では、実験が紹介されていて、暖かいお茶の入ったペットボトルをサーモカメラで撮影し、暖かいペットボトルから放出される遠赤外線を捉え、真っ赤に映っています。

所が、そのペットボトルの前に透明のガラスをかざしてペットボトルを撮影すると、何とさっき真っ赤に映っていたペットボトルが全く見えなくなり、温度分布の低い事を示す青に写っているのです。(映画、プレデターに追い詰められたシュワちゃんが泥沼に身を隠し泥を身にまとう事でプレデターのサーモアイには見えなくなるあの現象と同じ事がここでも起っています)

つまりガラスは日射のような「目に見える」可視光のエネルギーは取り入れる一方で内側から放射される「目に見えない」赤外線(熱)が出て行くのをシャットアウトしてしまう性質を持つと言うのです。

このために、ガラス建築の中には熱が溜まり温度がどんどん上昇する温室効果が発生すると言うのです。

なるほど、ガラスと言う素材一つにも様々な切り口があります。

私達は中から外の風景や景色の見え方、建物全体とのバランスをどう考えるかと言った事を率先して考えがちですが、別のアングルで物を見ると生理的な現象や物理的な現象も相関している事が分ります。

何よりも忘れてはならないのは、住むための建物なのか?働くため、集うため、鑑賞するための建物であるのか?よく考えてどこにウェイトを置くかの判断を下すと言う事だと思います。

 

 

 

2012.11.20

「TATAMIリビングの家」の半年点検。

区画整理の進む地域の中で数百メートル離れた、より市街地に近い側は目覚しく様変わりしていく様が見て取れましたが、この一角はあまり変化の様子も感じられず、住まいの中も静かでした。

クロスや建具の一部に少々、補修箇所がありましたが手直しの範囲内と言う事で綺麗に住まわれていました。

中でも長~いテーブルは多用途に使い勝手が良いと言う事で自宅で多くのお客様を招き、様々な教室をされているそうです。

写真を撮り忘れましたが、色々とアレンジを楽しまれているそうで奥様から、これからの計画を教えていただきました。

ご主人も存分に、ご自分の趣味を楽しまれているそうで、たのしそうに暮らされている様が微笑ましい訪問となりました。

 吹抜

写真は竣工時のものですが、こちらの住まいの静かさに一役かっていると思えるのが壁に使用した断熱材、セルロースファイバー。

繊維系の断熱材に比べ、単体での断熱性能は特段高い訳ではありませんが比重が重いので吸音効果が高く、内部から発生する音を外に漏らし難く、外の音が中に伝わり難いと言う性能があります。

 

 

2012.11.19

兵庫県には通称、千年家と呼ばれる古い住まいが2個所に残されています。

一つは神戸市北区の箱木家、そしてもう一つは姫路市安富町の古井家です。

千年前から建っていたと言うことではないそうで、どちらも室町時代の建築と言う事で、古くから建っている家の総称で「千年家(せんねんや)」と呼ばれているとの事です。

そして今月は、そのどちらにも足を運ぶ事が出来ました。

箱木家

こちらは神戸市北区にある箱木家。ご覧のように軒先が低く大人の顔が隠れるほどで、中は当然薄暗く、土間にはカマドがあったようです。そして馬を飼っていた厩(うまや)と呼ばれるスペースがありました。構造は折置組と呼ばれる今の在来工法とは少し違った組み方をされていて屋根は束によって棟木を支える構造となっていました。こちらの建物の隣の現代民家には箱木さんの御子孫が現在も住まわれているそうです。

古井家

そして、こちらは姫路市安富町にある古井家。残念ながら内部の見学は週末のみと言う事で見る事は出来ませんでしたが、およそ10年ほど前にこちらを訪れた時の記憶では、箱木家と同じように土間と厩があり、なぐり加工された床板も一部に存在していたように思います。そして案内板には当初の屋根組みは扠首(さす)構造と呼ばれる、頂部で緊結した2本の材を、逆字型にして横架材をささえる形にしたものだったそうです。

一見同じにように見える2つの建物も歴史を紐解けば、少しだけ建てられた年代に違いが見て取れると言う事で、私達の学ぶべき所は未だ沢山あります。

2012.11.18

今後の情勢によって住宅への消費税課税率が変わる可能性も残されていますが、ひとまずこのまま進んだ場合のスケジュールを作成してみました。

詳しくは、次のリンク先をご覧下さい。

→ 消費税 5%で注文住宅を手に入れたい方の行動計画表(参考)

住まいと暮らしの基礎知識 > 消費税 5%で住まいを手に入れたい方のための行動計画表

2012.11.16

「桜・天空の家」先日のエネルギー性能の裏付け作業の結果、理論上は意外に高性能な事になっています。

おそらく、建物の2階に居を置く事も大きいのだと思いますし、ALCと言う多孔質な材料に断熱をプラスする事も作用しています。ALCは断熱性能が高いと言う方もいらっしゃいますが、比較する対象が性能の低い物とされているだけでALC版単体で断熱なしの建物になると、現在の省エネ基準をクリアする事なんてとても叶わないと思います。

そして、住宅用サッシと違いバリエーションの数が少ないビル用サッシ、出来るだけ既成サイズで抑えられる部分は抑えながら、どうしてもここはと言う所にオーダー寸法品を入れます。

それでもデティールがまずければ、ぱっとしないので、そこは、よ~く考えないといけません。

昨日、聞いてきた話もよく復唱し、我が事務所には設計以外の部分でも未だ沢山手を入れないといけない部分がある事に気付きます。

色々リニューアルしたい事もありますが、一つずつ着実にやらなければ先は見えてきません。

少しずつ前進です。

2012.11.15

本日は、大阪へ行っておりました。気温差は多分2~3°違うと思います。コートを着て歩いている昼間の大阪では、ちょっと暑いくらいです。体感の2~3°ってかなり違いますね。

当然、これ家造りにも言えることで、外よりも10°も違えば服装も中と外では全然違います。

夕方帰路、大阪から三田辺りを越える頃からドアが開閉するたびに外の寒さがひしひしと感じられ、篠山口で降りる頃には明らかに寒い、となります。

さて先週「桜・天空の家」のご契約から1週間が過ぎました。

当然、設計が進んでいる訳ですが、ひとまず仮に色々な部分のスペックを設定しました。

例えば、窓や断熱の仕様などです。

次に、そのまま設計を進めるのが普通の設計事務所ですが、ウチではこの仮に決定しているスペックが本当にこれでいいのかの裏付け作業に入ります。

エネルギー性能などのチェックです。

建物は一つ一つプランも違えば方位、窓の数や大きさ、規模も違います。

従がって毎回同じ仕様で良い訳がありませんので、毎回チェックが必要になる訳です。

安全側を見るならオーバースペック目に設計をすればいいのですが、予算もありますので性能をクリアしながらスペックを整えると言うことです。

これをする事で実はエアコンも過剰スペックな機種を選択する事もなくなりますし、1次エネルギー消費量も、どの程度抑える事が可能かの目安が付けられます。

即ち、後の電気代などのランニングコストにも影響します。

とかく、分りやすいが為に見た目のデザインだけに目が行き勝ちな世界ですが、そうではなく、住宅は耐震、温熱などの性能を含めたトータルデザインが大事です。

肝心な所を見落とさないように、住まいづくりをしましょう!

 

 

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