芦田成人ブログ

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2015.03.27

戻す作業、計3日目。

本日でほぼ全ての戻す作業を終えました。4月に入ると、とてもそんな時間は取れそうにないために3月は少々無理をしてでもと作業をしていたのですが、途中「すいませ~ん」と声を掛けて頂いたのは、現場のご近所の住人の方でした。長い間、現場が止まったままになっているので、「どうしたんですか?」と心配になってわざわざ声を掛けて頂いたようです。

かくかく云々で、大工さんが引き上げてしまった旨を説明すると「あ~、あの人たち挨拶しても返してくれなかったしね~」と、ちょっと同情ともとれるお言葉。
見られていますよ~、仕事が出来るか出来ないかよりもまず挨拶、実に大事です。

「心配をお掛けして申し訳ありません。」と会話を続けていくと、実はウチも古くなっているので外壁の塗り替えとかも、そろそろどうかと考えているとの話もされていました。そうなんです、現場って、ちゃんと近所にも配慮できていれば、次の仕事が舞い込むチャンスが幾らでも転がっているんです。何せ4~5か月の間、何のお金も掛けずに宣伝できる場所があるのですから。

我々、設計事務所の場合は少しハードルが上がるかもしれませんが、工務店さんの場合、確実に転がっています。生かすも殺すも考え方次第と言う訳です。
戻す作業

そんな、戻す作業をすっかり終え、面戸板部分の気密施行に挑戦。30分でこれだけの事が出来ました。恐らく2時間も掛ければ全部出来ます。これで手間が掛かる事を理由に渋る理由は無くなったと言う訳です。
面戸気密施行

さて、新しい大工さんも決まり4月からは再スタート出来るかもしれません。

目の前の桜の樹も間もなく開花か?と言った所まで来ました。新年度と共に良い再スタートを切りたいものです。



 

2015.03.26

壊す仕事も粗方、一段落し次は造る仕事へと

こちらは正に「ネクストステージ」と表現すべき段階に入ります。

こちらのプランを考えていた時、三つ間続きの和室がリクエストにありました。どのように間を連続させるかと言う事を必死に悩みました。

考えに考えた挙句に突然のひらめきが降って湧いたように出てきたのが、今回の案です。

仏間を伴う和室の続き間ですので、当然仏壇や床の間は一番端に配置される訳ですが、そこに至るには沢山入っていた柱を抜かなければなりません。
壊す作業1

しかし、2階が無いと言う事は上部の荷重を受ける必要があるのは屋根の分だけ、と言う事も思い切った提案が出来た理由です。

完全解体後、構造の最終検討をした結果、多少無理な部分もありましたが、これで何とか造っていく作業です。

ここからが本番です。地道な作業から一転、賑やかなステージに移ります。
壊す作業2

 

2015.03.25

昨年頃からOBのお客様からのご依頼で、お子様の部屋に手を入れたいとの、ご相談をお受けする機会が増えるようになりました。

そして今日もまた、ご相談をお受けしました。何年経っても、このようにご相談頂けること、とても有難いことです。

当事務所では子供部屋に関して、あえて造り込まずに余白としておく事も多くあるケースです。

2002年に開業して13年も経過すれば、お子様も成長され当初のライフスタイルから、かなり変わることでしょう。

これを変化と呼ぶべきか、ライフスタイルが次のステージへ移ったと呼ぶべきか?

恰好をつけて取りあえず「ネクストステージ」と名付けてみましたが、さてご家族にとっては徐々に変化しているため、どこからが変化なのか?

変化ではなく自然な流れと捉えるべきでしょうね。

又ご訪問させて頂く事にします。

お子様も皆、大きくなっている事でしょう。

 

2015.03.21

先日、とある本で見つけた記事に建築家の堀部安嗣さんが「私の失敗談」と言う内容で記事を書かれていました。

独立後、初の物件でのこと。大工さんの加工場に刻みを見学に行った際に柱が図面よりも60cmも長く刻まれていたので、その事を伝えると「この辺りの風習では、これが当たり前、やってられない」と言うニュアンスで怒り、この仕事はしないと投げ出したそうです。その後、何とか丸く事はおさまったそうですが、はてそれってそれだけで怒らないといけないことか?

とも思いましたが誰にでもそのような経験はあるのかもしれません。

何せ、自分で描いた図面を人に委ねるのですから無理もありません。人の感情をコントロールする事程難しいものはありません。

さて、当方も失敗と言えるかどうかは、あと何年か先に思うのかもしれませんし、思わないのかもしれません。

ようやく、図面を見ながら出来るよ、と仰って下さる職人さんに現場を見ながら条件面の確認をして頂く事になりました。

上手く行くことを願うばかりですが、いきなり手戻り工事からお願いします、と言うのも酷なので戻せる範囲まで戻すことにしました。

工務店さんに面倒見て頂きたい所ですが、忙しく人手も足りていないとのこと、じれったい気持ちも抑えながら時間をみながら戻す作業を始めました。

何とか前へと期待を込めて!

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2015.03.18


先週に続き、今週も母屋の解体が進んでいます。

午前中の打合せを済ませ、午後からは又別棟の現況計測、今週は蔵へ潜入しました。

電源が無いために、延長コードや照明器具を持ち込み薄暗がりの中での作業は足元もおぼつかなく、腐朽で傷んだ板の上を歩く際には余計に慎重になります。

しかし、薄暗がりでこそレーザー光線を用いる測量機器の効果が発揮され、赤いポインターや光線が、くっきりと浮かび上がります。

距離計や水平垂直やレベルを見る際に用いる機器がそれに該当し、このようなリノベーション工事では非常に重宝しています。

今日は、そんな心強い味方を少しだけ紹介させて頂きます。

近頃では大工さんが現場の墨出し(基準となると線)をするために必ず、このような道具を使っておられます。

機械から発せられる赤いクロスしたビームですが、縦は垂直の線、横は水平の線となります。どちらか一方だけを表示させることも出来ますが

さて、2枚目の写真をご覧頂くと、縦のレーザーが当たっている柱の足元では柱幅のセンター位にあるレーザーが柱の上に行くと柱の左端に赤いレーザーが当たっています。

縦の赤いレーザーが垂直のラインなので、この柱は向かって右にこけている事になります。

しかし、このコケを正そうとして向かって左へ力を加えると、今度は他の柱のコケが大きくなると言う難しい状態が発生します。

そうです、一度組み上がった建物は、全てが繋がっているためにあっち建てれば、こっちが建たずの状態になります。

さて、その辺りは又工事に入る前の段階で検討するとして、雨漏りによる腐朽も激しいこの建物ですので、調査の際には怪我に気を付けて行いたいと思います。

墨出し機
墨

 

2015.03.13

リノベーションの基本は現状把握から、と言う事で母屋の解体状況を確認後、別棟の納屋の実測を開始しました。

蔵もあるのですが現状は照明が無いので次回、必要機材を持ち込んでの実測となります。

実測する場合に問題なのが丸い材料、通直で無い曲がりくねった材料です。

昔は当たり前であったので仕方が無いのですが、それでも仕口の部分は仕事をし易いように形を加工してある事が多く、実測上のヒントがこの辺りにあります。

それにしても携帯カメラの利便性はこのような薄暗い空間でも十分に発揮されています。2枚目のような薄暗い室内写真と同じアングルを少し前のコンデジを使い手持ちで撮るとブレブレですが、携帯だとご覧のように手持ちでも十分です。
蔵

納屋の中

 

2015.03.12

3月2日から始まった解体工事ですが、およそ3週間の予定ですので、中ほど、若しくは後半に差し掛かりつつあると言った状態です。

少なくとも複数回のリフォームや増築を繰り返し、今の形になった痕跡があちこちに見られます。その結果として大変アクロバティックな状態になっている箇所もありますし、間取りの関係で柱を抜いてしまう箇所があり、新たな補強をしないといけない個所もあります。

その証拠として、上部は伝統工法でありながらしっかりと布基礎が回っていたり、ベタ基礎になっている箇所があったり、土壁の箇所、グラスウールが充填されている箇所、それぞれの時代の様子が反映されていて、見ごたえがあります。

一番の問題は高さの加減かと思いますが、1ヶ所だけ隠ぺいされていた為に読み切れていなった個所もありました。柱を抜きたい箇所が通し柱であった為に若干の間取り変更で対応させて頂く事になりそうです。

このような事がし易いのも木造の良さでもあります。

下の写真は、小さな丸桁(写真左手の垂木が掛かっている桁です)に大きな梁(写真右側から丸桁に向かって掛かる濃い茶色の物)が掛かり、更にその梁の上には大屋根を受ける束が載るために、小さな丸桁には相当な力が加わっている事が分かります。これは事前の調査で前もって分かっていた範囲ですので何とか対応できそうですが、何故このような事になったのか?一番最初の状態では理にかなった構造だったのを後に手を入れる際に間取り優先で柱を抜いたことで、このようになったと推測できます。
アクロバティックな架構

そして、今回のメインとなる南庭に面したスペースも解体が進みます。日本家屋の深い軒の先に射す陽射しに照らされる庭を眺めるの構図。良い感じです。今しばらく解体が続きます。
メインスペース

 

 

 

2015.03.04

先週、とある目的で使おうと100均ショップで購入した、ビー玉。

結局使いませんでしたが、建築分野でも意外に使い道があるので、又取っておきます。

と、こうして物が増えていく典型的なケースですね。

私達が子供の頃は、色んな遊び方がありました。普通にビー玉だけの遊びや、板に釘を打ちつけてパチンコの真似事に使ったり、ミルキー玉と呼んでいた大理石のような白い玉もありました。

建築では、土間に埋めて意匠的に使う事もありますし、床の水平を計る時にゴロゴロと転がすなど、単なる子供の玩具には留まらず、色んな所で活躍してくれるのです。

ビー玉

2015.03.02

先週、工事請負契約が結ばれ、本日から本格解体が始まりました。

機械で一気に潰すのと違って一つずつ手壊しと言う事で、やや手間も掛かりますが大工さんは造るのも楽しいけども、壊すのも違った意味で楽しいとエンジン全開でしたが、はて午後からも勢いは続いたのでしょうか?

取りあえず今日の所は大工さん一人での作業、先は長いのでセーブしながらやって頂いてもいいのでは?と思いながら、ほんの少しだけお手伝いをさせて頂きました。

後で増築したり、付け足したりされたであろう箇所が残る大きな住まいですが、後から自由にそんな事を出来るのも木造の良さです。

さて、どのように変わるのか楽しみです。

外観仏間縁側

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