芦田成人ブログ

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2015.10.22

一期工事がほぼ済んでいる母屋に続き、二期工事では蔵と長屋門の修景作業が行われています。

ここで言う修景とは街並み調和と言うことですが、基の状態を可能な範囲で再現させようと言うものです。

完全な再現は難しいのですが、伝建地区ではないと言うことで大目に見て頂きたく思います。

上部板張りの部分は白壁に仕上がる予定です。

こう言う表情も、落ち着きますね。

外観修景

2015.10.21

本日、プレゼン終了しました。

模型を作り込んだために準備に結構な時間が掛かってしまったのですが、模型も記録として残しておきたいと思い、今回から照明を用いた本格的な?撮影をしてみました。

これまでは自然光によってコンパクトデジカメでの比較的手軽な方法を採用していたのですが、照明を用いる事で又違ったバリエーションが生れると思い機材を揃えてみたのですが

これが結構難しいのであります。

物の本によると「絞り優先モードで撮れ」とか、専門的なことが書かれています。その通りに撮ってみましたが、思うような結果が出ずで、こちらは未だ研究の余地ありって感じです。

そんな中偶然の発見が写真の撮影風景です。

日が沈みかけの夕方にロールスクリーンを閉めて背景にすると、スクリーン越しにうっすらと青空のように見える絵を撮れることが分かりました。

事務所が簡易撮影スタジオに変身した一幕です。

模型撮影風景

2015.10.20

昼間の古民家調査

しかし、人が住まなくなった古民家は昼間でも少し、おっかないのであります。

部屋の奥に陽射しが届かないことも理由の一つですが、カーテンが閉め切られたままだったり、暫く空気の入れ替えもされておらず、外の世界と隔絶された感じが、そう感じさせるのかも知れません。

で、陽の届かない薄暗い階段を携帯の照明を片手に歩を進めると2階は、燦々と陽が射す明るい空間でした。しかし、そこに使われている木々は既に真っ黒、埃っぽい、床が抜けるのではないかと慎重に歩いてみました。

幸い、雨漏りもなかったために床はしっかりとした状態でした。

2階

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回の調査で感じたこと

和室があると間取り把握がし易い。即ち、柱の位置やモジュールが分かり易いので、それを基準に他のスペースを繋げていくと全体が出来上がる。

外壁も真壁だと平面と立面の整合性を掴みやすい。つまり柱の本数を数えれば、あの窓のある位置があの部屋だなと直ぐに判断できる。

外観

と言う訳で、今回の調査は比較的早めに済みました。

何事も、先ずは現状を把握することからスタートします。

 

 

2015.10.15

「鳥衾」と書いて、何と呼ぶか分かりますか?

そして読めた所で、「それって何?」って感じですよね。

先ずは、その写真から

鳥衾

鬼瓦の上から、ちょこんと飛び出すラッパのような形をした、ちょんまげのような物。

これが「鳥衾」なんです。

で、読みですが「とりぶすま」と呼ぶそうです。

単なる装飾のように見えますが、鬼瓦に鳥が留まって、鬼瓦に糞を落とさないようにするための意味もあるそうです。

納得です。

この「鳥衾」にも色んなデザインがあります。

鳥衾2

こちらは、蔵の鬼瓦につく鳥衾です。写真が小さくて分かり難いのですが、鳥の羽が風になびくような形をしています。

意図しない所でデザインが主張されるのを嫌がるのは、設計者としての性で、これまでも鬼瓦には「カエズマタ」と呼ぶ彫の無い物が選択肢のベースだったのですが、色んな古民家などを見るにつれ、このような選択もありかと思うに至りました。

南西全景

それにしても南西のこの角度から敷地全景を見渡すと、何とも大きな屋敷ですね。

 

 

2015.10.06

今回の見学会には「古民家」と言うキーワードを聞きつけ、お見えになられた方もいらっしゃいました。

古民家と言うと大きな黒い梁が存在感を示す重厚感をイメージされて、お見えになられた方には今回の建物では少し違ったイメージを持たれたことと思います。

もっとも、そのような存在感のある梁や歴史を感じる建具などが存在していたなら、それを生かす設計にしていたはずですが、今回はそうではありませんでした。

そうではない、と言うのは今回我々が住まいの歴史をリセットする以前、恐らく数十年前と思いますが、既に大きくリセットされた痕跡が随所に見られました。それが悪いと言うことではありませんよ。

先ず、大きな空間であるリビングダイニングとなった以前の和室続き間は竿縁天井を持つ線の細い材料で内装が施されていました。元のままなら、こんなに断面の小さい材料ではなかったと思います。又廊下を挟んだ、その北側には明らかに経年の違う構造材で部屋が間仕切られていました。中廊下が存在する間取り自体も後の時代であることの証拠でしょう。元のままなら廊下を設けずに田の字型のはずです。

そして何よりも決定的となったのは、既にコンクリートの基礎が打たれていたと言うことです。当時のままの状態であるなら石の上に柱を置いただけの、俗に言う、石場建てと言う工法であるはずですので、一度建物を持ち上げてコンクリートの基礎が打たれたものと思われ、それと同時に増築や内装のやり替えも行われた、即ち今回の工事で大きなリセットが行われたのは少なくとも2度目と言うことになると思います。

ですので、側は古民家であるけども中身は古民家でなく、ほぼ新築に近い状態と言うのが「古民家であって古民家でない」と例えたことの答えになります。

写真は最初の物が和室の続き間、現代風の細い断面の材料で内装が施されています。
そして2枚目は解体時に出てきた、コンクリート基礎。今回の工事で打ったのではなく、既に打たれていたものです。
又写真の状態では、この部屋の構造体の梁を抜いたり足したりしていません。

和室の続き間コンクリート基礎

2015.10.05

週末は好天にも恵まれ、無事に見学会も終了しました。

足をお運び頂きました皆様、どうも有難うございました。

生憎、初日のみの出席となりましたので日曜日に、お見えになられた皆様とは、お会いできませんでしたが多くの皆様に、ご覧いただけましたことに感謝致します。

そして何よりも、快く会場をご提供を頂きました、住まい手様に感謝致します。

さて今回ご覧いただけ無かった皆様に、少しだけ紹介をさせて頂きますが二期工事も引き続いており、引渡しまでの間しばしの時間が御座いますので、ご連絡を頂けましたらご案内をさせて頂くことも可能です。

写真はダイニングと玄関です。

ダイニングは元々二間続きの和室があった場所です。写真の向かって右手には床の間や仏間がありました。書院に使われていた欄間は2つ目の写真のように玄関に持って行きました。玄関は新築とリフォームの違いが最も現れた部分でもありました。既存構造材の存在によって想定通りの天井高さが確保出来ず、当初の予定を変更せざるを得ない個所が多かった部分でもあります。空間構成はメリハリをつけることを意識ました。天井は高いばかりが尊ばれる傾向が強いようですが、私はそうは思いません。低い所があって始めて高さの恩恵を感じられるのです。ですので天井の低い廊下を通り、リビングダイニングの大空間を目にした皆さんの反応を見ていると、殆どの方が「うわぁ~」でした。これは私の練った作戦が成功したのだと思っているのですが、さてどうなのでしょうね~?(^^
これからも、高低作戦はどんどん使っていきたいと思います。

ダイニグ玄関

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