芦田成人ブログ

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2018.04.06

住まい手さんの言いなりにはなりません。

と書くと独創性のために、住まい手の考えも

聞かずに、個性やアクの強い、

設計をする人だと思われるかもしれません。

 

只、これまでの実績をご覧頂いても

お分かりのように、決してそのような住まいが

無いことをお分かり頂けると思います。

 

住まい手さんは、住まいづくりに関しては素人です。

我々は24時間365日、常に住まいや建物のことを

360°色んな角度から考えています。

そんな経験値から

思い付きのアイデアや雑誌のきらびやかさに

誤魔化されることなく、建物にとっての最善を

考えるなら、あなたの考えよりも

こうしておく方が絶対に良いですよ

と言うお話は必ずと言っていいほど出てきます。

 

そういう意味での「言いなりにはならない」

なので決して偏屈な芸術家を気取っているのでは

ありません。

 

「街並みの家」も当初、2階にはバルコニーが

欲しいと言うご要望がありました。

しかし、バルコニーの真下は室内であること

雪の降る地域ゆえに、そのような建物を造ってしまうと

長い将来どうなるかは目に見えています。

防水に断熱にと、バルコニーとすることで

漏水の可能性が高まり、建物の寿命も縮めます

コスト高にもなり、旧街道沿いの街並みにも

そぐわない外観が誕生することは明確でした。

 

又、バルコニーを設けることで

吹抜を通じた導光計画(間口が狭く奥行きのある

建物の奥にまで光を届ける計画)が機能しなくなることも

明確でしたので、バルコニーを設けることには

反対させて頂きました。

 

代替案として、ご提案したのが室内のサンルームです。

近畿北部では冬季の気温も低く雪も多いため

洗濯物が中々乾かないことが多く、屋内の

洗濯物干場が重宝します。

そのような目的も持たせ、尚且つ建物の高さを

生かし、上部から光を取り込むことで

採光も確保出来る。

 

そして肝心な洗濯物を外から見えにくくするために

格子で視線を遮ることを考えました。

格子は真正面に立った場合にのみ隙間を通し

中が見えますが、斜めからの視線に対しては

簡単に中は見えません。

 

しかし、その隙間が狭すぎると中が暗くなり

広すぎると目隠し効果が失われます。

その微妙な頃合いを現場でシミュレーションし

格子の太さと間隔を決めました。

夜になって照明を灯すと外から見えてしまいますが

もっとも夜になれば、どの家でもカーテンやスクリーンを

閉めちゃいますよね。

 

そのような意味が込められた、建物ファサードです。

街並みの家外観


 

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