sideriver ~もう一つの川・余暇を楽しむ家~

私たちが望む家

家づくりを始めるにあたって、まずハウスメーカーをたくさん見て回ったのですがピンとくる家に巡り会えませんでした。ある時、二人が家に望むことを別々に紙に書き出してみました。何となく似通ってるはずだと思ったいたのに、まったく違っていて、愕然としました。

よくあるパターンかもしれませんが、機能に注目する夫と、見た目重視の妻、という二人でした。その後、雑誌や本、インターネットにある写真や情報を材料に、私たち二人が望む家像を探っていきました。

建築家との接点

建築家と家を建てると言う事を特に決めていた訳ではありませんでした。

コンペ会社のチラシに、いろんな建築家さんとお話して提案してもらえる、と書いてあったので、半信半疑だったのですが、実現できれば素敵だなと思って、問い合わせてみました。

ハウスメーカーはある程度、決められたものの組み合わせになってしまいます。家を建てる機会なんて人生で何度もあることではないですから、どうせ建てるなら本当に良いと思えるものにしたかったのです。予算は常について回るので、その後、何度も心が折れそうにはなりましたが。

そして、沢山の中から選ばせてもらった数名の建築家の方に提案してもらいました。

プレゼンのあいだは、とても幸せな時間でした。もう、どの案も素晴らしく思えて、正直舞い上がってしまいました。建築家さんたちと何の接点もないところから始めて、そこまで辿りつけたことを思うと、やはり凄いことですから。

迷いに迷って決めました

しかし、全てのプランを持ち帰って、夫婦でよくよく吟味してみると、ヒアリングの時に条件として提示した部屋数が減らされていたり、ロフトが、お情け程度のものだったり。かっこいいけど、住みにくいに違いない、というプランもありました。

芦田さんのプランが、際立っていたのは、住むイメージが強く湧いたという事です。図面と模型を見ると、家が実際に建ってそこで自分たちが生活する様がありありと思い描けました。

そこには、私たちの考えるかっこ良さと住み易さが、完全に両立しているように思えました。その時のプランから大きく変更することなしに完成にこぎつけています。

そして、プランもさることながら、実際に会ってお人柄がお話しやすく、信頼出来そうだったということも決め手になりました。ホームページも拝読してしていて、建築に対する情熱もよく知っていましたので、親近感のようなものも抱いていました。

住まいづくりが始まると

私たちの家に携わって頂いた棟梁さんは、芦田さんも驚かれるほど、仕事に几帳面な方でした。建築現場には足繁く通いましたが、常に現場は整理整頓が行き届いていました。建築資材はさながら売り物のように整然と並べられていました。

材料といえば、家の重要な部分を担う木を選ぶ際には、製材所に芦田さんに連れて行ってもらいました。選ぶと言っても、もちろん芦田さんが予め目星を付けていただいていた木材の説明を受けて、私たちは、じゃあそれで、と言うだけなんですが、なかなかしたくても出来る事ではないですし、とても貴重な体験でしたね。なるべく地元の木を使う、地産地消のスタイルも共感できました。

予算の面でも、検討を何度も繰り返して、随分助けていただきました。また、家とは直接関係の無い事で、行政とやりとりしなければいけない事態が生じた際も、快く相談に乗って下さって、アドバイスして頂きました。

二人のセンスが上手くまとまりました

木は、構造でも意匠でもあります。木の、合理的に使えるところをとても気に入っていました。心配していた木の表面の傷も、気になったのは最初だけでしたね。

以前は、ここよりも狭いハイツに住んでいたので、光熱費が心配でしたが、実際は2割ほど少なく済んでいます。

花火が見える大きなデッキは、たっての希望で、竣工後、初めて夏、身内とともに満喫することが出来てとても幸せでした。しかし、去年は雨で川が増水して中止になったので、とってもガッカリしました。

外壁については、随分早い段階で素材についても調べて決めていました。黒い家って熱くないですか?ってよく聞かれるんですが、実際はそういうことは感じません。冬場、帰ってくると本当に我が家は温かいな、と思うのですが、2階がリビングだからかもしれませんし、光や熱、空気の流れなどの設計がきちんとなされているのだと思います。夏は風がよく抜けるので、少しクーラーを掛けるだけで過ごせます。今度、芦田さんが温熱測定をしてくださるそうなので、温度などがわかるのが楽しみです。

家づくりを始めた当初、二人が求める家が随分違ったように感じたこともあったのですが、相対する意見というより、注目するところが違っていた、というべきだったように今は思います。

芦田さんが、押し付け型の建築家でなく、お話したことの意味を汲んで設計なさるタイプだったこともあって、完成品は、二人のセンスがバランスよく混ざり合ったものとなりました。

最初の大まかな希望から些細なリクエストまで、私たちが自分たちの家に望むことは、すべて叶えることができて、とても満足しています。

聞き手・構成: 芦田成人建築設計事務所ウェブサイト制作チーム(担当:植村)

 

最新情報