照明は明るい程よいのか?

日本家庭の照明は明るければ明るいほど良い、と言う誤った考え方が、すり込まれていると指摘する専門家も少なくありません。

このような方々の中には、脳内で神経伝達物質のセロトニンが増えて目が覚めてしまうような強い光をやめて、刺激の少ない夜らしい明りの感覚を楽しむべきだと唱えておられる方もいらっしゃいますし、私も同感です。

何よりも蛍光灯の白々と明るすぎる光は時により眩しいと感じる事さえあります。

では、どうすると良いのか?

キーワードになるのが、「1室複数灯」「多灯分散」

いずれも一部屋を多くの照明器具で照らす方法で、日本の住宅に多い「1室1灯」と呼ばれる天井の中央にぶら下げた器具1台で部屋中を照らす方法とは違い、天井以外にも明りを分散して配置し、目的に応じ、点灯、消灯して明るさを確保するやり方です。

照明が複数ある事で消費電力が増すと考えがちですが、実は違って

室内全体の明るさはこれまでよりも抑え、必要に応じ明りを足していくのが多灯分散の基本的な考え方です。

 

1室1灯では、どんな作業でも対応できる明るさを照明器具1台で得るように考えます。そのために、少々暗くてもよい作業の場合でもその照度で点灯して使い続けるしか選択肢がありません。

しかし、複数灯なら室内で何をするかによって照明器具を組み合わせて使うために1室1灯より省電力となる事が多いと言われています。

又日本工業規格(JIS)によると住まいの中での様々な作業に対する適切な照度が部屋ごとに示されていて、例えばリビング全体では20~50ルクス(lx)、つまり街灯の下程度の照度でも大丈夫とされています。

しかし、そこで読書をする際には視力への影響も考え、明りを足して部分的に300~750ルクスを確保すると良いとされています。

このような目安を利用して照明を上手く配置するのが照明計画のポイントとなります。

 

又照明計画の中には様々な手法で空間を演出する狙いもあり、

① 明りだまりをつくる・・・室内の他の場所より明るい部分。食卓やリビングテーブルの作業面を照らす照明を設ける。

② 壁や天井を照らす・・・視線が向きやすい壁などの面は光が当たると広く見える。

③ 低い所を照らす・・・視線よりも低い位置の光源は焚き火を眺めるような安らぎを感じる。

と言ったテクニックもあるようです。

 

又照明の質と言う点に目を向けて見ると「色温度」と言う言葉が出てきますが、色温度が高ければ涼しげで活発、色温度が低ければ温かく安らいだ印象を得られると、されています。

従がって、白熱灯の色温度は低く、蛍光灯では昼光色(色温度高)、昼白色(色温度中)、電球色(色温度低)となっています。

住宅の照明では多くの色温度を混合させるのではなく、出来るだけ統一して器具を選択すべきです。

 

そして、食卓の照明は白熱灯がお勧めとする専門家も居て

自然光で見る色味にどれほど近いかを示す「演色性」が高いのが白熱灯で、食材の色味が自然に見える。

又、調光器でこまめに明るさを調整すれば消費電力が大きい白熱灯でも節電は可能としています。

 

 

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