設計事例集一覧

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陽だまりでつなぎました

築36年の旧街道に面する住まいの改修です。

日本の住まいの平均寿命は概して短く25年~30年程度とも言われています。そう考えると今回のこのお住まいも早、寿命を迎えた事になるのですが事前調査により多少問題となる部分はありますが、構造体も比較的健全な状態であり、寿命を迎えたと言うには程遠い状態でした。

現場は旧街道に面した歴史ある街並みが残りつつも一つまた一つと街並みとは無関係の新たな住まいが建ち始めています。しかしこのような地域に於いて、住まいの外観は街並み形成に寄与する社会資産であり内部は家族の住まいへの想いが宿る個人資産であると言えるのではないでしょうか?

また教職に就かれていらっしゃる御施主さんは常日頃から健全な状態の建物が潰され何でもかんでも新しい方がいいと言う世間の考え方を憂えられ今回の工事ではそういった事へのアンチテーゼとしてメッセージ性のあるものにしたいと望まれました。

現に建築の解体に伴う全産業廃棄物中に占める割合は非常に高くその処分方法についても社会問題となっています。またこの御住まいは新築時1年ほど時間をかけてじっくりと建てられた土壁と瓦葺の住まいで、いわゆる本物の材料が持つ特性を生かしながら欠点を補うための仕様の検討が必要でした。

そしてこの母屋の目の前には中庭を挟んだ離れが存在し、その二つの建物(母屋と離れ)の関係性を再構築する事等が求められました。これらの問題や条件に対応するための取り組みは解体時の排出ゴミの量を同規模全解体時に比較し約半分程度と大きな成果を残す事が出来ました。

住まいの可変性とつながりを意識し直した住まいは中庭に向き合うリビングとダイニングキッチン、そしてそこへ隣接する洗面脱衣場とサービスコートをリフォームの主舞台とし、小さなベッドルームを1階に併設しました。

2階へと繋がる階段は勾配を緩くし、上り易さを追求しています。又2階は南面の部屋の中に元あった廊下を取り込み一つながりの部屋としています。

建物概要
竣工
2004年8月
地域
兵庫県丹波市
リフォーム面積
121.28㎡(36.69坪)