街並みへの配慮と家族の想い出の
継承(優良な社会資産として)
陽だまりで繋ぎました(全面改修)

2004年完成
陽だまりで繋ぎました

     芦田成人建築設計事務所 / Narito Ashida Archi Studio

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築36年の旧街道に面する住まいの改修です。

日本の住まいの平均寿命は概して短く25年〜30年
程度とも言われています。
そう考えると今回のこのお住まいも早、寿命を迎
えた事になるのですが事前調査により多少問題と
なる部分はありますが、構造体も比較的健全な状
態であり、寿命を迎えたと言うには程遠い状態で
した。

現場は旧街道に面した歴史ある街並みが残りつつ
も一つまた一つと街並みとは無関係の新たな住ま
いが建ち始めています。しかしこのような地域に
於いて、
住まいの外観は街並み形成に寄与する社
会資産であり内部は家族の住まいへの想いが宿る
個人資産であると言えるのではないでしょうか?

また教職に就かれていらっしゃる御施主さんは常
日頃から健全な状態の建物が潰され何でもかんで
も新しい方がいいと言う世間の考え方を憂えられ
今回の工事ではそういった事へのアンチテーゼと
してメッセージ性のあるものにしたいと望まれま
した。

現に建築の解体に伴う全産業廃棄物中に占める割
合は非常に高くその処分方法についても社会問題
となっています。

またこの御住まいは新築時1年ほど時間をかけて
じっくりと建てられた土壁と瓦葺の住まいで、
いわゆる本物の材料が持つ特性を生かしながら欠
点を補うための仕様の検討が必要でした。

そしてこの母屋に対面する形で著名建築家、坂本
昭氏設計の離れが存在し、その二つの建物(母屋
と離れ)の関係性を再構築する事等が求められま
した。

これらの問題や条件に対応するために
Re・program」と題した建築プログラムを掲げその
大きな成果として解体時の排出ゴミの量を同規模
全解体時に比較し約半分程度と大きな結果を残し
ています。
 
御家族の住まいへの想いを汲み取るだけの従来の
リフォームとは違い、「Re・program」と題した
段階化したプログラムでは上記に加え脱・スクラ
ップアンドビルド、排出ゴミの減量化、リサイク
ル、リユースなど社会問題なども含めた多くの課
題に対応するための取組みです。

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小屋裏
床下
全景
中庭
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