重要伝統的建造物群保存地区
今日は漢字ばかりの難しいタイトルです。
略して重伝建(じゅうでんけん)などと
呼ぶこともありますので、
以下「重伝建」と呼びます。
平成30年8月現在では
文化庁によって全国で118地区が、
この重伝建の指定を受けています。
兵庫県では篠山の城下町界隈や福住地区
出石なども、この指定を受けています。
そして、宮崎県下では、同時点で
わずか3か所のみが、この地区の指定を
受けているそうで、
今回訪問したのが美々津(みみつ)と呼ぶ
港町です。
美々津は古い時代より栄えていたそうで、
江戸時代には、耳川上流で生産された
材木や木炭、上質な椎茸などを
大阪方面に出荷していたとのことです。
それらを出荷するための千石船を
所有していた廻船問屋が美々津の
経済面を支えていたそうです。
街ぶらを始めて、すぐに「あれ?」
と感じたのは、港町なのに
建物の外壁が漆喰塗の建物が多いことです。
レギュラーパターンでは港町の建物の外壁は
押え縁付き下見板張りと呼ぶ、
木の板を張った外壁が多いのですが、
ここは、そのパターンと漆喰塗のパターンが
ミックスしていたのです。
街ぶらを進めていて、その謎が解明しました。
ちゃんと説明されていたのです。
火事で焼ける建物が増えたので、
自ずと漆喰塗の建物が増えた、とのことです。
その他の建物の特徴としては
「バンコ」と呼ぶ折り畳み式の
長椅子が通りに面した軒下に
設えられていること
各家の郵便受けには
可愛らしい船が飾られていること
などが特徴でしょうか?
又日本海軍発祥の地でもある
とのことでした。
歴史資料館として使われている建物は
廻船問屋として栄えた家で、その二階の
部屋にある大きな窓を開け放つと
傍らにある海の景色が望め
今の季節は、心地良い潮風が
磯の香りとともに吹き抜けて
いました。
調べてみて、判明したのが宮崎県下3か所の
重伝建地区の内、
他の1か所、飫肥(おび)には
既に、一度訪問していましたので
残すところは、後1か所、椎葉村さえ
訪れれば、宮崎県下の重伝建は
全て訪れたことになります。
只、申請して登録されれば
この地区は、今後も増えていきますので
まだまだ見どころは沢山あると思います。