管
「管」と書いて「くだ」と読んだり
「すが」と読んだり「かん」と読んだり
日本語のややこしさは、一つの文字で
幾通りもの読み方があることですよね。
音読みであったり、訓読みであったり
漢字検定でも受験しようものなら
相当数の漢字を覚える必要があるのでしょうね。
今日は、住宅にまつわる「管」の話です。
実は、私たちの生活は、この管無しでは
たちまち不衛生になり害虫を招いたりと
何かと不便な思いをします。
住宅に用いられる管は主に
雨水の系統と生活排水や汚水の系統
に分けられます。
雨水は側溝などに流すように計画され
生活排水や汚水は、公共下水管や浄化槽に
繋がれます。
これらは家の周りにある桝(ます)と呼ぶ
中継局のような場所に繋がれながら
次第に放流先に向かう事になるのですが
特に動力を使うことなく、自然に流れるように
するため管には勾配を付けることになります。
その勾配は場所により違ってくるのですが
最終的に放流する先のレベルに左右される
ことになります。
今日の写真は、その雨水桝の蓋を
開けた時の物と、又別の場所での
排水管の施工状況です。
桝の中は、どんな家でも決して綺麗と言える状態ではないため
進んで開ける人はいないでしょうけども
現況調査や水の流れなどの調査を行う際は
開けて確認することになります。
排水管は、完成すると土の中に埋まってしまうため
目立たない存在ですが、とても重要な役割を果たします。
人の内臓のようですね。
よほど詰まったりしない限り清掃など
しない個所とは思いますが、たまには
桝蓋を開けて、どのようになっているのか
確認してみるのも良いかもしれませんね。