木造建築の自由度 その2
木造建築の自由度は、間取りの可変性もあります。
昔の家は四つ間にプラスして土間にオクドさんがあり、
トイレやお風呂も四つ間とは分離していました。
しかし、このままでは現代の生活にマッチしないため、
土間に床を張り台所や洗面、お風呂、トイレなどの
床のレベルも上がるようになりました。
但し、こうなると建物のサイズも
そこそこ大きなボリュームになります。
私も診断や調査などで沢山の古いお住まいを
拝見して来ましたが、
田舎の家はどれもそこそこの面積があります。
これらを購入して全てに手を入れるとなれば、
面積に比例する形でコストも膨らみます。
コストを抑えるならば、出来るだけ
コンパクトな建物を選択できると理想なのですが、
根気よく探すこと、タイミングを逃さないことが
重要です。
もし、そんな都合よく適度なボリュームの
物件に巡り合えなければ、
滞在時間が長くなるであろう部屋をメインとして
ヒートショック対策にお風呂、洗面、トイレに
力を注ぎこんで手を入れ、
残りは住んでから考えるという方法も
コストを抑える手段として考えられると思います。