御幣(ごへい)
家が建ってしまうと見ることがなくなるこれ、
御幣(ごへい)と呼びます。
おかめの面に扇子がついて長い棒の根元には
建て主さんのお名前や施行者の名前、設計事
務所が関わる場合は設計事務所の名前も書い
てあります。
家が完成すると天井裏に納まってしまうため
に見ることがなくなるのですが、もし再び見
かけることがあるとすれば、この家を触る、
即ちリフォームなどをする時になります。
我々もリフォームやリノベーション等の際に
は時々、見かけることがあるのですが、その
時には天井裏で埃まみれになっているため、
このように福々しいお顔ではなく、ちょっと
不気味ささえ感じることがあります。
と言う訳で、こちらの御幣も天井裏に納まっ
ていただくことになります。しかも断熱層よ
りも更に上に納まるので、断熱改修でもしな
い限り再びお目にかかる機会がないかもしれ
ません。
再びこれを目にする人が居れば、こんな人た
ちが家づくりに関わったんだなあと思いを馳
せてくれるのか?
この場所で、この家の幸を見守っていただけ
ればと思います。