同じ木でも顔は様々
木の住まいに使われる柱や梁、これらは1本
ずつ全てに顔があります。節が沢山ある木も
あれば、殆ど節の無い木もあります。これら
は材料の等級にもよって変わりますが、当事
務所では柱や梁に使う木は殆ど「1等材」と
言う指定をします。では1等材の指定をすれ
ば、皆同じような顔つきになるか?と言うと
絶対にそうはなりません。
写真の上に置いてある木も下に積まれている
木も、全て同じ1等材なのですが、上に置い
てある6本は小口にチョークで印を入れてい
る面が非常に綺麗で、ほぼ節が見えません。
これは上の6本がたまたま、そのような状態
であった訳ではなく、家1棟分の材料を一度、
全てに目を通し、その中から良い状態の物を
選び抜いたから上の6本に綺麗な状態の材料
が並んでいるのです。
この作業をするのと、しないのでは同じお金
を掛けながら出来上がりの綺麗さが全く変わ
ってきます。当事務所では、この作業を選木
作業(せんぼくさぎょう)と呼んでいるので
すが、この後更に、これらの木の具体的な行
先を決めて、材料の住所である番付を打ちま
した。
人によっては、この作業を木配り(きくばり)
と呼ぶ人もいらっしゃいます。
その作業の結果が、こちらの写真になります。
材料に描いてある、ひらがなと数字が番付と
呼び、これで、この材料の位置と向きが決ま
ります。
その時、横に置いてあったのは梁に使われる
材料です。材料に私の名前が書かれていて、
まるで私の家の材料のようですが、そうでは
無くて当方が材料仕入れをしたため、私の名
前が書かれているのです。