兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

断熱材何使う?

3月に入り直ぐに人生初のコロナに感染して
しまい、1週間ほどを棒に振りました。今週
初めからようやく本格スタートしております。

その間も現場は少しずつ動いています。所で、
当事務所では壁に用いる断熱材には袋入りの
物を採用することをしていません。

それは何故かと言うと、袋入りの断熱材は施
工不良になりやすいからと言う理由なのです
が、勿論正しい施工を理解している職人さん
であれば、そうなることは少ないと思います
が、果たしてどれだけの職人さんが袋入り断
熱材の正しい施工を理解しているのでしょう
か?

壁の中には構造金物があったり、時には構造
材が飛び出してきたり、材成の違う梁同士が
途中で継がれていて壁の中に変な凹凸が出来
たりと必ずしも断熱材を施工するために相応
しい状況であるとは言えません。

そう言った変化に追随しようと思うと袋入り
の断熱材では、非常にし難いのです。又、袋
と中に入っている断熱材が一体的な挙動をし
ないために、後で手直しをするにも上手くい
かないこともしばしばあって壁面への袋入り
断熱材の採用は基本、止めています。

採用する断熱材は高性能グラスウールを基本
仕様としていますが、時には新聞紙を砕いた
セルロースファイバーや、場合によっては外
断熱の際にフェノールフォーム系の商品を採
用しケースバイケースで対応しています。い
ずれも正しい施工が肝心で、正しい施工がな
されていなければ性能値も何割か下がると言
われています。