小上り
坂道に建つ家の工事もいよいよ大詰めに入って
参ります。内部では小上りとなる部分の床下地
組が出来ました。
小上りの高さをどの高さに設定するのかは毎回
悩みどころですが、今回は階段の割付に揃える
べきか椅子の座面程度にすべきかで迷いました。
階段の蹴上(1段の高さ)高さが低ければ前述
の2つの寸法が丁度同じくらいに揃うこともあ
るのですが、今回の蹴上寸法は少し高めになっ
ているため微妙に違いがありました。
結局、今回は少し低めの椅子の座面高さ程度に
小上りの高さを設定しています。理由は、小上
りに隣接してダイニングスペースがあり、テー
ブルも収まるため、小上りが椅子のような役割
を兼ねることを目的としています。
仮に階段の二段目と小上がりの高さを揃えた場
合は、少し座面高さの高い椅子と同じくらいに
なるのですが、そうすると他に色々と納まりが
良くない部分が発生するため、低めの設定にし
ています。
たった数センチの差ですが、座り心地にも差が
生まれます。私は身長176cmですが椅子の座面
高さは低めの方が落ち着く感じがします。出来
れば椅子の座面は40cm未満の物を選びたいと
思っているのですが、北欧家具などは相対的に
座面高さが高めの物が多いため、お勧めさせて
頂くのが多いのは国内産のメーカーになります。
座面が低いと言うことは、それに合わせてテー
ブルも少し低めにする方が心地よさに直結しま
す。
家の中では立っている時間よりも、椅子に座っ
たり、布団で寝たりする時間の方が長いのでは
ないかと思いますが如何でしょうか?であるな
ら、やはり座るための場所や家具って重要です
よね。お店で椅子を選択する場合は少し長い時
間試し座りさせていただくと、自分に合うかど
うかが分かって良いと思います。