集成材と無垢材
由布院を後にして向かった先は大分市内
移動すること40~50分と言った所です。
次なる目的は、大分県立美術館です。
こちらも先の由布院ツーリストインフォメーションセンターと
同じ設計者の坂茂さんによるものです。
しかし、到着した先は大分市立美術館
「あれ?、こんな閑静な場所だったかな?」
事前の調査では、もっと街中にあったのですが
どうやらナビの設定を間違えていたようです。
しかし、こちらの美術館、
実は内井昭蔵さんの設計による立派な建物でして
見学に値するものでしたが
どうしても見たかったのが県立美術館でした
もし、時間に余裕があれば、後で寄ろうと
思ったのですが後に、そのことはすっかり
忘れ去っていたのでした。
何はともあれ、県立美術館に無事到着し
企画展はスルーし主に自由見学のエリアを
見て回りました。
建物を印象付ける上層部の木材架構の部分
あれは構造体なのか?単なる意匠なのか?
それを確認できるのは上層階のわずかな
範囲のみでした。
が、実際その場に行ってみると、
更に驚いたことが
垂直に建つ柱材は集成材(木を幾層にも積層接着した材)
そして斜材は、なんと無垢材で作られていたことです。
大体、このように大規模な建物になると
材の断面積が非常に大きくなるため
無垢材で、それを実現しようとすると
とんでもなく大きな木材が必要になるため
集成材で造られていると思っていたので
面喰いました。
まあ、そんなことは置いておき
最上階の屋根組の面白さも
これまた見もので
見る角度によっては、
竹籠の網目ようにも見えたのです。
大分県が真竹の産地であることにも
掛けたのかもしれませんね。
さて、予定の建物を十分に堪能し
予め、早めに帰路につこうと
決めていたのです。
何故かと言うと、行きとは違うルートの
帰り道に不安があったためです。
ナビの通りに走れば良いのですが、見知らぬ地で
不慣れで真っ暗な山道を走るほど
神経を使う運転はありません。
いつ山の動物が道に飛び出して来るか
と言うことを気にしながらの運転は
非常に神経を擦り減らす経験を丹波でも
十分に味わっているのです。
結果として、この判断が功を奏したことは
言うまでもありませんでした。
カーナビに従った山道は昼なお暗く
対向車が来てもすれ違いの出来ない
道幅がなくカーブの多い山道です。
そんな道が延々と何十キロも続くのでした。
こう言う場合は道幅優先検索機能を使うべきですね。
ともかく、無事に帰りつけたことに感謝して
この日の一日を終えました。