めざせ芸術の都
街ブラ
松本城まで歩いたのは、茅野で歩いたのと同
じ理由で、街ブラで歩いて得る情報が非常に
多いからです。車では一瞬でも歩くと遠くか
らと近くから或いは立ち止まって色んなアン
グルから目的を確認出来たり、下調べやネッ
トでは出てこない自分だけの情報を得ること
が出来るのも楽しさの一つです。
多いなあ
歩いて気付いたのは松本は博物館や美術館な
ど芸術やアートに関する施設が、あちらこち
らに点在していて街の目指すべき方向が見え
てくる気がしました。
松本市美術館
中でも松本市は草間彌生さんの出身地だそう
で、松本市美術館は草間彌生美術館と言って
も過言ではないような外観で赤いドットが壁
面を飾り「yayoi kusama」と書かれていま
す。前庭には派手なドット模様のチューリッ
プ?のオブジェが草間ワールドへ誘うように
配置されています。
ドットの世界
ピロティーの下にはベンチも壁も自販機もド
ット模様で、ベンチの置いてある位置と壁面
のドットの位置が微妙に揃っています。
賑やかさから一転
ピロティーになった建物の足元を潜り抜け一
歩、足を踏み入れると、そこは表の賑やか
さとは異なり、落ち着いた雰囲気を醸す芝
生の中庭が準備されていました。静けさの
奥にはレストランがあったり、草間彌生さ
んの商品が買えるギフトショップもありま
した。
時間の関係で中には入りませんでしたが、お
そらく常設展示が草間彌生さんの作品展示で、
企画展示が他の方の作品展示と言うことなの
でしょう。この日も駐車場からすぐ近くの展
示室では企画展示が行われていました。
松本市立博物館
一方、松本城への道すがら脇を通り抜けただ
けでしたが松本市立博物館では「日本刀は美
しい」と言う特別展が開催されていたようで、
対側の歩道から認識出来るほど大きなポスタ
ーが興味を誘ってきました。松本城へ行くこ
とが第一の目的でしたので、この誘惑には負
けまいと、後ろ髪をひかれる思いで歩を進め
るのでした。多分、外国人の方には刺さる展
示だったことと思います。
まつもと市民芸術館
3つ目は、まつもと市民芸術館です。ここは
演芸や観劇を鑑賞できる所のようで、間口
に対して奥行きの長い建物で建物全景を把
握することが出来ませんでしたが、建築家
の伊藤豊雄さん設計の建物と言うことで興
味深々に立ち寄りました。建物は幾つかの
立方体や楕円筒や円柱が組み合わさり構成
されているようで、内部までじっくり拝見
出来なかったのは心残りでしたが、その雰
囲気だけでも感じ取ることが出来たのは収
穫となりました。
松本まるごと博物館構想
と駆け足で巡っただけでも幾つかの美術館、
博物館を目にすることが出来ましたが他にも
小さな施設が点在しているようです。なんで
も松本市は市全体をひとつの博物館とみなす
「松本まるごと博物館構想」と言う取り組み
を行われているようで、どうりで多いなあと
感じた訳です。