国宝
次は
茅野を後にし、特急で向かった先は松本です。
松本市は長野県内では比較的大きな都市にな
るのでしょう、駅前から広がる街の雰囲気か
らも、それが伝わってきましたが、同時に観
光客の多さも目につきました。恐らく日本文
化の色香が海外の方々を惹きつけるのでしょ
うね。
駅を降りてまず向かった先は国宝松本城です。
駅からは少し離れた位置にあるようでしたが、
歩きの範囲内と言うことで地道に歩いて向か
うことにしました。
大阪城や姫路城など、比較的大きなお城を見
ている関西人としては、小ぶりな印象でした。
お濠の脇にある、これが天守閣だとは思わず、
大きめの櫓の一つだと思って入場しました。
何故、これを櫓と思ったのかですが、以前震
災後の熊本城を見たことがあり、その櫓の一
つがお濠の隅を固めるように配置されてたの
です。なので、ここも同じくお濠の隅にある
櫓と思っていました。
意外に難敵
所が入場してみると、これが天守閣だったと
は意外でした。しかし、そんな小ぶりのイメ
ージとはかけ離れ、天守に向かう階段は途中
け上げ(段差)40cmもあるような部分が
あります。け上げ40cmとは通常の階段の
倍の高さですので、足腰が悪い方やお子様連
れの方にはかなりタフなお城です。それを甲
冑などの防具を身に着けた武士たちが上り下
りしていたことを考えると、かなりの難所の
ようにも想像しました。
足腰が悪い人やお子様連れはご注意を
上階ほど人数制限が設けられ、又上階は階段
も一つしかないため上がる人と降りる人が交
錯する部分もあったり時には交互通行にされ
たりで混みあいます。又途中で足を踏み外し
持っていた携帯が手元を離れ、下の人の頭に
当たる事故が発生したり、こんな事故が起こ
りやすいことは、予想が出来ることでもある
ため、もう少し入場口で厳しく制限を設ける
べきではないかとも思いました。恐らく皆さ
ん簡単に上がれると思い込んで来ているはず
で、こんなのとは想像していなかったはずで
す。
ちょうなハツリ
下層階の梁は写真のように、ちょうなハツリ
の痕跡がありましたが、上層階に行くと、そ
のような跡がなかったのと、写真のような金
属のブレースが梁を貫通し設けられていたた
め、後の時代に修復または補修などで架け替
えられたのかもしれないなと思います。
守護神
最上階の天井は井桁組された架構の中に二十
六夜神と呼ぶ松本城を守る神様が飾られてい
ました。
松本の街
最上階から眺める松本の街は南側以外の景色
が素晴らしく、上写真は西、北、東の順に並
んでいると思います。街と山が非常に近くに
ある内陸の地方都市は、丹波では感じられな
い都会感もあり、何よりも最高の青空がこの
日の気分を高揚させてくれました。