兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

垂れ壁

今回は室内のお話です。部屋をすっきり見せ
たい場合に意外にあると邪魔だなあと思うこ
とがあるのが「垂れ壁」です。

和室と洋室などように部屋の仕上げや性格が
異なる部屋が隣り合う場合、そこには建具が
入るため、垂れ壁があっても違和感を感じる
ことは少ないのですが、洋室同志が隣り合っ
ていて且つ特に建具もないのに天井から垂れ
壁が下りてきていると、なんだかそこで空間
の連続性が失われうっとおしい存在になりま
す。

又、和室と洋室の場合でもLDKの一角にあ
る畳コーナーのような場合も同じで、そこに
垂れ壁が存在することで、空間の広がりが失
われ、一体感の無い部屋になります。

ですので、このような場合は、思い切って垂
れ壁は止めてみることで空間の連続性や一体
感が生まれ広がりを感じるようになります。

どうしても隣り合うそれらの間に建具が必要
な場合、天井高さを抑えてみて、天井高さ目
いっぱいの建具にすると垂れ壁が無くなり空
間にも広がりを感じることが出来ます。

これらは、ほんの一例ですが、「四角くまとめ
る」の回でもお伝えしたシンプルにまとめる
例の一つでもあります。平面的にも空間的に
も凹凸を減らすことで空間の質が一層、向上
すると言えます。

Narito Ashida垂れ壁