垂れ壁
今回は室内のお話です。部屋をすっきり見せ
たい場合に意外にあると邪魔だなあと思うこ
とがあるのが「垂れ壁」です。
和室と洋室などように部屋の仕上げや性格が
異なる部屋が隣り合う場合、そこには建具が
入るため、垂れ壁があっても違和感を感じる
ことは少ないのですが、洋室同志が隣り合っ
ていて且つ特に建具もないのに天井から垂れ
壁が下りてきていると、なんだかそこで空間
の連続性が失われうっとおしい存在になりま
す。
又、和室と洋室の場合でもLDKの一角にあ
る畳コーナーのような場合も同じで、そこに
垂れ壁が存在することで、空間の広がりが失
われ、一体感の無い部屋になります。
ですので、このような場合は、思い切って垂
れ壁は止めてみることで空間の連続性や一体
感が生まれ広がりを感じるようになります。
どうしても隣り合うそれらの間に建具が必要
な場合、天井高さを抑えてみて、天井高さ目
いっぱいの建具にすると垂れ壁が無くなり空
間にも広がりを感じることが出来ます。
これらは、ほんの一例ですが、「四角くまとめ
る」の回でもお伝えしたシンプルにまとめる
例の一つでもあります。平面的にも空間的に
も凹凸を減らすことで空間の質が一層、向上
すると言えます。