頻度
坂道に建つ家の現場定例も残す所、あと僅か
となりました。上棟後はおよそ週に1回のペ
ースで定例を行うのですが、どこの設計事務
所も同じようなペースか、或いは他所の事務
所だともしかしたらもう少し、少ないかもし
れませんね。
たった週に1回?と言う方も時々いらっしゃ
いますが、それよりも頻度を上げることは出
来ます。只、そうなると同時に監理費用も上
がりますし、思った以上に現場が進んでいま
せん。20年以上の経験から、やはり週に1
回ペースが現場の進捗と上手く合致している
と言えると思います。勿論、ジャストで確認
しておかないといけない部位に関しては週一
ペースを崩して確認しに行きます。
上棟後の現場定例回数はおよそ25回前後く
らいが平均回数ですが、計画前の敷地確認や
打合せ、位置決め、地盤調査立ち合い、地盤
改良、基礎配筋なども含めると全部で計40
回程度になります。期間にすると、工事中だ
けでおよそ半年くらいになります。
その前段階からするとスムーズに進んで建物
完成までおよそ1年ですが、最近ではそのペ
ースも伸びつつあります。
さて、そんな現場には木製建具も納まり、先
日選択していただいた軸回し戸や襖戸も入り
ました。襖を使う家も随分と減ったとは思い
ますが、いつもここに使う紙の色を選択する
場合に悩みます。
今回、選択していただいた色は桜色です。い
わゆるピンクですが艶っぽいピンクではなく、
薄い嫌みのない控えめなピンクです。新しい
畳表とは補色の関係にあるため、お互いを補
い引き立て合う良い色だと思います。