兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

お盆明け

今年は比較的、長期のお盆休みだった方も多い
かもしれませんね。私は、8月9日に村の納涼
大会があり、総合司会を務めさせていただきま
した。

2年任期の2年目で昨年も、司会をしていたの
ですが、今年は昨年とは少しだけ違うプログラ
ムを追加したことで対応が必要になりましたが、
途中から雨が降り出したため屋外で予定してい
た太鼓の演目が屋内に変わり、変わったことで
逆に一体感が生まれたのか、お越しいただいた
皆様からは、「良かったわ~」と言った感想を
いただきました。

その後、幸いにも雨は酷く降ることはなく、予
算不足により中止も危惧されていた打ち上げ花
火は、村の多くの皆様から寄付をいただき、無
事に打ち上げていただくことが出来ました。

売店も殆ど売れ残りが無く、よく売れたとのこ
とです。体育館の中には昨年以上に多くの方々
が詰めかけていただいたようにも感じました。

花火の打ち上げが終わった後に、お礼の放送を
した時に、皆さんから温かく「ありがとうごい
ました」と返していただけたことで、それまで
心の中で張りつめていたものが安堵の気持ちに
変わるのを実感しました。

昨年の反省から、今年は体育館のトイレを簡易
水洗化しました。それまでは汲み取り式の和便
器でしたので、特に女性の来場者さんやお子さ
ん、役員さんには使用をためらう人も多かった
そうで、少し離れた公民館まで行く人が多かっ
たようです。

沢山の人に来て貰うために、メインの場所を綺
麗にすることは当然ですが、不浄の場所を綺麗
にすることや、現代人のライフスタイルに沿う
形に改めていくことは必然です。

これは店舗を営まれる場合にも当てはまる訳で
すが、以前分離発注方式に近い形で、ある住ま
いの設計監理をした経験があります。

私は常々感じていたのは工事中の現場の仮設ト
イレって、どこへ行っても汚いなあと思ってい
ました。これは昔から工事現場が男社会であっ
たことが所以かと思います。

なので、これが改まらないかなあと思っていた
のですが、いつもは現場の仮設トイレは施工を
担当する工務店さんが管理されるので、余計な
手出しはしませんでしたが、その時はトイレを
管理する工務店さんが存在しないため、私が現
場に行く度にトイレ掃除をしていたのです。

ある時、休憩時間に聞こえてきたのが、「ここの
トイレ、めっちゃ綺麗ですね~」と言う職人さ
んの言葉でした。

そう、私の目論見は通じたのです。例え仮設ト
イレであっても、職人さんは勿論、そこに住ま
うお客さんも利用するかもしれません。誰も綺
麗にしておこうと思わない場所こそ、綺麗にな
っていることで、人の気持ちが心地よくいれる
なら、それは、手を付けない訳にはいきません。

私の住宅設計には、このような人の気持ちに左
右する部分を少なからず設けたいと思って取り
組んでいます。