人に会う
先日紹介で、とある左官屋さんの作業場にお邪魔してきました。 37歳と言う年齢は高齢化しているこの業界に於いては比較的、若く将来性も備えた職人さんです。
色んなお仕事のサンプルは勿論、左官屋さんには珍しく砥石が置いてあるので何かな?と思っていたら色んな物を自作される事もあるのだそうです。
例えば、木片から削り出して隅壺を自作したりなど、道具を自作される事もあるようで、面白い物を見せて頂きました。
工房の片隅に置いてあった竹原義二氏の本に目が行ったのでうかがってみた所、氏の仕事を何度かされたそうで、その仕事がそこに紹介されているとの事でした。
竹原さんは、素材の表現力では図抜けた建築家で、多くの弟子や作品を輩出されています。
短い時間の中での訪問で、特段決まった質問も用意せずに望んだ訪問でしたので、左官に関する深いお話までは出来ませんでしたが、興味の尽きない素材でもあります。
世間同様、私の建築の中にも左官仕事の割合は減っていますが、長くお付き合いの出来るこのような若い職人さんが回りにいらっしゃるのなら、住まい手の皆様にも堂々とお勧めする事が出来ます。
何よりも、☆印提示の必要無い安心な材料(シックハウス対策の安全性を示すために可能性の低い物には☆印が4つ入っていますが、それでも可能性が低いと言うだけで何かしら、その可能性がある材料が使われている事を示します)をご提供できる可能性も広がってくるだけに興味深い訪問となりました。
これを機会に左官仕事を見つめなおす事も始めてみようと思います。