兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

ディテール

週明け、梅雨を前に「つながる家」の現場では未だ多くの職人さんが動いています。

建物規模もそれなりに大きいので、必然的に職人さんが多くのなるのでしょうけども、なかなかのピッチで現場は進んでいます。

既に外壁は「黒い家」と呼んでいる段階にまで進んでいます。R0018403_R

黒いのはフェルト紙と言う防水紙を張っている状態です。その上にラスと言う金網を張ってモルタルを塗るための骨組みにします。

そんなこんなで、外壁は梅雨が先か、外壁塗りが先かと言った状態になるかも知れませんが、塗って乾かしての工程を鑑みると微妙な所です。

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内部では床と壁の取り合い部分に生じる隙間から気流が壁の中を伝って行くのを防ぐための気流留めの木で蓋がされました。間柱ごとのこの作業、結構大変そうですが住まいの気密性能を上げる上では重要な仕事です。

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そして、こちらはショップ及び事務所棟のFIXガラスの納め。割れてもガラスの交換を比較的容易にするための機能とシンプルに見せるための納め

どちらも成立させるために考えたのがこのディテールです。
グレーに写っているのは捨て水切板金です。この上にさらにガラス押え兼用の材を置き、もう一度水切板金を巻く二重の水対策です。

これで万が一、水が漏れても下の板金で水分をカットすると言うものです。

建築はこれらのような見えるディテールと見えないディテールの集積で出来上がっていて、それが空間形成や性能向上に大きく関与している事を忘れてはいけません。