住まいづくり通信 6/24号
今日は現場ネタではなく、住まいづくりのもっと初期段階の話です。以前プレゼンと言う事でホワイト模型の写真を掲載しました。まず設計者の頭の中にあるものを施主となる方に伝える表現の手段として図面の他に模型やここに載せたようなパースと言う物があります。このようにカラーで非常に精度よく仕上げるにはそこそこの時間を要します。
これはVectorWorksと言う数十万円するCADで描いた物ですが内部も外部も表現させようと思うと私の場合、平均2日半程度は必要なのですが今回は少し時間が掛かり過ぎました。まあそこそこの出来ではあるのですが出来れば空以外の背景も欲しいと言った所です。
時間が掛かったのにはそれなりに理由もありますが屋根の形状もその理由の一つでしょう。方形(ほうぎょう)と言って四角錐の形をした屋根で考えましたが、実は屋根の形状によっても建物の工事金額に影響が出て来ます。片流れや切妻屋根などは比較的単純な形状ですので手間も掛からずコストに対する影響も小さいと思いますがその形が複雑になれば、なる程工事に対する手間もかかりコストに影響してきます。又複雑な屋根形状は雨漏りの原因になる確率も高く注意したい所です。
住まいを設計する
今日は住まいの配置のさせ方について、考え方のほんの一例を書いてみようと思います。プロの方には少々退屈な話で、読む必要もない事ですのでこの辺で切り上げて下さいね。
家を建てる土地も決まってくると、いよいよ住まいについて考える段階になりますが、一般的には敷地の形態に習うように上図のように建物を配置する事が多いと思います。南側には大きな庭が取れて南面開口と言う理想的な配置の一つですが、周辺環境にも大きく左右されますが、建物の北側が日も当たらずうっそうとジメジメした感じになる事もあります。
そこで、と言う訳ではありませんが下の図のように、建物を敷地の形態から外して少し回転したように配置すると敷地の四隅に少しずつ空いたスペースが出来、ここを四季の庭等と名付けて環境に応じた植物を配置してみると言う方法はどうでしょうか?庭とするだけでなくサービスコートとして日常の雑多な物を人目に付かないように置くスペースとして考えるなど様々な展開が可能と思います。又建物も南西の開口が確保出来、冬場の長時間日照が確保出来ますが、その場合、日除庇を設けるなど夏場の西日対策も御忘れなく。
但し、都市部の小さな敷地では、まずこの方法は無理です。郊外の面積に少し余裕のある敷地の場合のみ、こんな方法で考えてみるのも一つの手だと思います。
今日の話は、どうでしたか?何かの御役に立てばと思い、ほんの少しずつですがこれからも有効と思える情報を発信していきたいと思っています。
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プレゼン
今日は午後から、以前、「手を練る」と言うタイトルで紹介した住まいの提案を行います。その後の経過が掲載できていませんでしたが・・・。(「手を練る」とは建築家の故 宮脇 壇(みやわき まゆみ)氏が著書に記された言葉で、言葉の意味はまた機会があれば紹介します。)
図面以外にこの写真のような模型やパースと言った空間を3次元に表現した絵等を用い提案して行くわけですが、どんな反応が返ってくるのかいつも緊張する時でもあります。この模型ですが見せるためだけのものではなく、実はボリュームや空間把握、デザインチェック等設計者自らが頭に思い描いたものを実際に形にして確認するために創作していくものでもあります。勿論、それらをスタディー模型と言って提案用とは別につくる場合もあります。
今回は初回のプレゼンテーションとあって異なった2パターンのプランを用意しました。南西に開けた牧歌的な情景を室内に導くための空間構成に配慮したプランです。この住まいが完成するまでにも又それなりの時間が流れる事になるのでしょう。
はじめの一歩(手を練る)




