兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

住まいづくり通信

さて今回は先日の補足になりますが、前回は化学物質の話をしましたが、もし床下の防蟻剤による揮発を心配される方は施工業者に対して「基礎パッキン等を採用して防蟻処理はしないで欲しい」と言う旨を事前に、はっきりと伝えておく方がいいでしょう。
 

「心配しないでもうちはそうしてるよ」と言う所ならそれでOK、しかし「基礎パッキンはヘタってくるからなあ・・・」とか「床下換気口を付けるから大丈夫」などと言う所もあるかもしれません。
 

では、順番に考えてみましょう。
 

基礎パッキンがヘタる・・・城東テクノと言う基礎パッキンを製造販売しているメーカーの寿命予測があります。それによると60年後のヘタる量は最大で約0.01~0.048mm程度(只あくまでもメーカー側のデータですのである程度猜疑心を持ちながら少し余裕を持たせても)ごくわずかです、むしろ、それよりも適切な間隔に敷き込んでいるかと言う事の方が問題のような気がします。まず柱の直下に当たる部分は必ず必要ですし、後は半間(約90cm前後)ごと以内には必ず必要等施工に際しての注意事項、そちらを意識できていればヘタる事を問題にする必要がないと思います。
 

床下換気口・・・一般的には四角い穴に動物などが入らないように蓋をする物が多いのですが、私はこれまでに何十軒かの床下に調査で入らせて頂きましたが、換気口はよほど配置を上手く考えないと空気は流れずに滞留しますし、四角い物は面積的に大きいので基礎にとっては断面欠損となる確率が高く、断面欠損すると受けた力を十分に地面に伝えきれない事もありますので配置や大きさに充分な配慮が必要です。
 

これらの事を裏付けにしながらもっと違った切り口もあるかも知れませんが、まず問題定義し、適切な返事が返ってくるか、その返答で理にかなっているのかどうか?を見極める必要があります。(簡単な事ではありませんが。)