兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

開けてみなけりゃ

2週間ぶりに高千穂の現場に

毎回、少しずつ行き来の時間が

短縮出来ていますが、

決して飛ばしている訳ではありません。


さて、肝心な現場は

工事の範囲を1階店舗部分に移しています。

リノベーション工事は

「開けてみなけりゃ、分からない」などと

言われることもあります。

今回の工程では、正にそんな言葉が

当てはまる個所が発生していました。


事前の調査では発見しにくい

個所でもありましたが

不思議に思える個所でもありました。


シロアリによる蟻害です。

1階と2階の中間部の胴差(どうさし)と呼ぶ

部材が2スパンほど連続して喰われていたのです。

この部分は1階の天井裏、2階の床下に該当します。


シロアリは通常、日本に居る在来種なら下から

(土台→柱→梁)喰い上がるのですが

足元に蟻害の痕跡がないため

もしかしたら、外来種かと思いましたが

どうやら在来種のヤマトシロアリのようで

おおよそ個所と原因が特定出来ました。

早速、大工さんと一緒に対策を練りました。


梅雨に入る前に幾点か、解決しておきたい

個所もあるのですが、

今滞在中にどこまで進捗するか、

しっかりと現場と向き合います。

シロアリは木の内部を食害するため、パッと見は普通の状態ですが、叩くと中身が喰われて無いので、まず音が軽く、そして皮1枚で残っているだけなので皮が破れて、食害された中身が露わになります。

シロアリは木の内部を食害するため、パッと見は普通の状態ですが、叩くと中身が喰われて無いので、まず音が軽く、そして皮1枚で残っているだけなので皮が破れて、食害された中身が露わになります。





Narito Ashida