お詣り
御柱祭
藤森建築を後にして向かったのは市の境界を
跨ぐものの、少しだけ先にある諏訪大社上社
本宮です。ここは御柱祭と呼ばれる見ている
だけでも、そら恐ろしそうな大木を坂から落
とす、あの神事が行われる神社です。
実際の会場は少し離れた場所にあるようです
が、映像を見ているだけでも柱の上に載って
いる人々の身の危険を案じずにはいれません
が、あの神事、坂から木を落とす前に未だ序
章があるようで、山から木を伐りだして麓に
下ろしてくるのも又その神事の一環として行
われるようで、実に長い日時を掛けて行われ
るものだなあと感心します。
実際に参加される方々の人出をどのようにし
て確保しておられるのかも関心があります。
何せ過疎化が進む地方の街の神事ですので、
おそらくどこも人手確保に苦心されているも
のと想像します。
参拝
私がアプローチしたのは正面鳥居側ではなく
東側にある鳥居の方から神社境内に入りまし
た。
いよいよ境内へ
国の重要文化財でもある入口御門を潜ると布
橋を渡ります。
本殿のない神社
こちらの神社は本殿がないそうですが山や神
木などの自然を神とする自然崇拝信仰が残っ
ているためだそうです。春宮では杉、秋宮で
はイチイの古木がご神木として祀られている
そうで、どうりで冒頭の御柱祭の神事が荘厳
であることと符合します。私も普段、国産木
材である杉やヒノキを材料とした建築づくり
に携わっていることもあり、神々への良いご
挨拶が出来たのではないかと思います。
速足でしたが諏訪大社上社本宮へのお詣りを
済ませ、次の場所へと向かうのでした。