サイン&フォント
この写真は先日、長野県へ出張で行った時に
街ブラで見かけたパン屋さんのサイン(看板)
です。前回、長野出張の話は一旦終わりとし
ていましたが、今回はこの話がメインではあ
りませんのであしからず。(この、「あしから
ず」と言う表現は死語かもしれませんね・・
・)
このサインは実にストレートな表現で、もし
これがパン屋さんじゃあなかったら、面白い
けどなあと変な期待をしながら近寄ると本当
にパン屋さんでした。明朝体のフォントで表
現されたサインも珍しいのですが、最後の句
読点にも何かしら意味を込められていそうで
すね。
話は変わりますが、丁度1か月前に閉幕した
関西万博ですが、各パビリオンには日本人
向けにカタカナで国名が書いてあったので
すが、中にはそのカタカナフォントが建物
の雰囲気と違和感を感じたパビリオンもあ
りました。恐らく各パビリオンで共通のカ
タカナフォントだったのではないか?と思
いましたがそれが違和感を感じた原因かと
思います。
このように、建物の持つ雰囲気とサイン
(看板)は全く関係ないように見えて、実
はかなり密接に関係します。特に商売をさ
れている場合、外部から誰もが見えるサイ
ンは重要なアイテムにもなります。フリー
素材から適当に拾うのではなくて、ちゃん
とデザイナーを入れて作られたサインは人
目を惹くとともにコンセプトまで反映され、
商売の繁盛にさえ関係します。それは名刺
などのロゴデザインなども同じです。
当事務所のロゴも単なるゴシック体ではあり
ません。今のウィンドウズフォントでは芦田
の「芦」の字のくさかんむりの下は「戸」(よ
こいち)のとにはならず「ノ」を書く「と」
になります。しかし当事務所のフォントはよ
こいちの戸を書くようになっています。これ
はお任せしたデザイナーさんの拘りでもあり、
私自身の仕事に取り組む姿勢やスタンス、性
格なども考慮していただき、このようになっ
たのだそうです。名は体を現わす、ならぬフ
ォントは企業を現わすとでもいいましょうか?