リノベーションについて その14
気を付ける
まだまだリノベーションの実例はあるのですが、
今回からリノベーションにおいて気を付けるべ
き点や問題となる点などを紹介させていただき
ます。
リノベーションの動機
リノベーションの動機としては各ご家族個々の
問題を解決することが最も多いと思います。そ
れ以外で多いのは、間取りの不便さ、劣化や老
朽化による問題、結露、バリアフリー、設備機
器の更新、光熱費、最近では耐震性や断熱性を
考えられる方も増えています。
設備機器
今回は設備のお話になります。昔は電気とガス
を併用したパターンが多かったと思いますが、
一時オール電化が主流を占め、大きな災害が起
こったことで電気一本を家庭のエネルギー源と
することを不安視する方も増えました。太陽光
発電を搭載することで電気代を抑え、かつ非常
時の電源として活用する方法もあります。又、
緊急時に電気自動車を電源として活用する方法
もあります。
いざと言う時の備え
実はつい先日、私の住む地域で落雷による停電
がありました。そんなに酷い雷鳴がしなかった
ため、直ぐに復旧するだろうと思っていたので
すが、いつまで経っても電気は点きません。懐
中電灯とスマホの電燈機能を立ち上げていまし
たが、スマホのバッテリーもいつまでもつか分
かりませんし、いざと言う時のための備えが出
来ていないことを痛感しました。
電気のない生活
昔と違い現代の生活は多くの電力を必要とする
製品ばかりです。エアコン、電子レンジ、エコ
キュート、ポット、炊飯器、IHコンロ、テレ
ビ、パソコン、トイレ、などなど私たちの身の
回りには電気を必要とするものばかりです。電
気が止まるとたちまち私たちの生活がストップ
することが想定されます。
分電盤
これは分電盤の写真ですが、築20数年程度の
お住まいでしたので未だ回路の数も多い方です。
ところが築年数が40~50年程度のお住まい
になると回路の数は半分程度になるため、写真
の黒いスイッチの数が減ります。
そのように築年数の経ったお住まいの設備機器
の更新を伴う、リノベーションではこれらの回
路の数が足りなくなるため増設する必要もあり
ます。住まいのあっちとこっちで電気を使うと
ブレーカーが落ちることが多いお宅は既に回路
の数が足りていないんだと思います。
私どもの調査では、このような個所のチェック
も必要となるため撮った写真です。