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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

奇跡的に復活

本日も御訪問有難うございます。

閑谷学校4

 

閑谷学校

 

閑谷学校3

 

閑谷学校5

 

閑谷学校6

先日、ダメモトでデジカメとUSBをつないでみると、奇跡的に復活しましたので撮り溜めていた写真をここでUPしてみます。

先日、以前から又、足を運びたいと思っていた岡山県へ足を伸ばして行って来ました。

備前市にある国宝(正式には建物や外構の部分が国宝や重要文化財に指定されています)、閑谷(しずたに)学校へ行ったのですが、ここは岡山藩主、池田光政の命により津田永忠が開校した藩直営の庶民のための学校で儒教教育が行われていた模様です。

建物を印象付ける備前焼の赤い瓦屋根をみて「ここは沖縄か?」と言う声を発していた観光客もいましたがこの備前焼の瓦はやわらかくよく動くのでその隙間から瓦の下に雨等が入り、その水を排水するために軒先の瓦の下には備前焼の円筒形の筒が埋め込まれていてここから排水するそうで、とても焼物とは思えない、まるで金属のようなパイプが軒先に並んでいる姿は非常に意匠性も良いものでした。

又ここは石塀の形も面白くて、敷地の周りをぐるりと取り囲んでいるのですが、平坦な部分だけでなく背後にせまる山の傾斜面を駆け上るように斜めにも築造されていて広い範囲にめぐらされたそれらを観ると、相当な労力と技術の高さ(この一言で片付けてしまうにはあまりにも単純すぎますが)を垣間見たような気がしました。

半楕円形の断面をしたその石塀は、さほどの高さはありませんが大きな亀の甲羅を思わせるように綺麗に加工されていて、思わず上に載ってみたいなあ(駄目なんでしょうけども)と思わせるような(あくまでも思っただけですよ)優しい丸みです。

11月には夜間にライトアップされるようで、紅葉と相まってとても綺麗な事間違いなしと思わせるような所です。岡山県の最も東寄りの地ですので、関西からも車でも電車でも比較的行きやすい場所ですよ。是非一度、行って観てください。

と帰ってきてから、先日購入した建築家、中村好文さんの著書「意中の建築・上巻」に偶然にもここが取り上げられているのをみてびっくり。最も中村さんはこの石塀に興味を惹かれたようで、又私などとは違った着眼でここを掘り下げられています。

写真説明 上から 全景 、 2段目 講堂 、 3段目 文庫 、 4段目 習芸斎 、 5段目 火除山によって隔てられた学房跡と講堂などを結ぶ歩道脇の石塀

個人的には4段目のようなロケーションは結構好きなんです。実際肉眼では内部はもう少し明るいですが習芸斎の建物内部から玄関を通し庭の向こうに石塀が見えているのですが、内部の陰、外の光とその向こうに沢山の緑が映る心安らぐ一風景です。京都大徳寺の孤逢庵の忘センの間に佇み眺める庭なんてのも、もう一度行ってみたい場所の一つなのですが、実はここ習芸斎の玄関に取り付く庇が面白いんです。私は浮く庇と名付けてみたのですが、何が浮くのか是非行って見て下さい。この写真のアングルのままもう少し前へ進むとその庇が写っているのですが、ここではUPしません、ともったいぶる。