兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

果敢にも

先日、とあるリフォームの営業マンさんが、事務所の看板の存在を知りながら果敢にも、チラシを持って配りに来られました。 飛び込みでご近所中に営業に駆け回っておられるようで、流石に看板を前にして、「建築関係なんですね、失礼しました」と言いながら、事務所の屋根を指差して、「屋根の塗り替えのご予定はありませんか?」と尋ねられたのですが、実はこれ数年前に塗装工である弟に塗ってもらったのです。

でも、何故塗り替えを と思ったのか?

ふと、屋根を見て思ったのは、もしかしたら剥げている?と思われたのかも知れません。

ウチの事務所は明るいグレーですので、見方によっては、そのように思われたのかもしれないのですが、実はこの色にしたのも理由があります。

洋服でも、夏に黒い色の物を着ると熱を吸収して暑いのは誰もが経験されていると思います。

実は建物の屋根も同じ事が起こっています。

屋根で熱を吸収すると言うことは、その直下では、熱の影響を受けざるを得ないと言う事です。

従がって、暗い目の色よりも明るい目の色の方が、熱を反射する割合が高くなり、室内環境を整えるには条件が良くなります。しかし、シルバーなどの色を選んだ場合は、その反射が眩しいと、ご近所さんからのクレームがあるかもしれません。

とは言いながら、実は屋根の黒い色は人気も高いので、断熱方法と合わせて考える事がポイントとなります。

ウチの事務所は、元倉庫を改装し、改装時に屋根の断熱を施しましたが、その程度は一昔前くらいの仕様です。従がって屋根の色の選択は結構重要な要素でしたので、明るい目の色となっている、と言うのが実際のところです。

色別の熱の反射率のデータを下記にリンクさせて頂きました(関西ペイントのサイトです)

http://www.kansai.co.jp/alescool/color/index.html