兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

1℃の差

こう暑い日が続くと流石の山の中であっても天然のクーラーで過ごせるのは午前中のみ 毎年の事ですが通常は午前中、窓を開けておけば涼しい風が通り抜け快適に過ごせます。

しかし、午後になると風も熱せられて不快度が上昇します。

当事務所は重量鉄骨倉庫の2階部分を改装し、事務所としています。一応天井、壁、床にはウールブレスと呼ぶ断熱材を改装時に施工していますが、無いよりはまし程度です。

屋根の色も白っぽくし、熱線吸収率を抑えてはいますが、午後からはとても冷房機器なしでは効率ダウンと言う事で、7月の中旬ころから様子を見てエアコンを稼働させました。

当方のエアコンは下記写真の物ですが、赤丸部分「通年エネルギー消費効率」と書いてある部分、この数字が大きいほどエネルギー効率が良い即ち省エネ性能が高いとされています。この容量の機器で5.3と言う数字はめちゃくちゃ高性能とまではいきませんが、それでも10年ほどの前のエアコンに比べれば雲泥の差と思います。

エアコン機能 通常、店頭では「○○年省エネルギー基準達成率105%」などと書かれている事が多いと思いますが、それを見るよりは、この赤丸の数字を見るのが確かです。同じ容量の機器であっても、この数字が大きい方が性能が良いと覚えておけばいいでしょう。

さて、このエアコンが面白いのが、運転を停止する時にその運転中に使用した電気代が表示されるのです。

そこで、この機能を利用して少し検証してみました。

検証内容は設定温度と電気代の関係です。

まず最初に7月10日、7月11日の2日間の温度設定を27℃で13時~17時までの約4時間運転したもの

そして次に1週間後の7月17日、7月18日の2日間の温度設定をクールビスで推奨されている28℃で13時~17時までの約4時間運転したものです。どちらも外の条件は大した違いはなかったので比較的正確なデータが出たと思いますが 7月10日分

こちらが7月10日分 (27℃設定) 7月11日分

 

そして、こちらが7月11日分 (27℃設定) 7月17日分

7月17日分 (28℃設定) 7月18日分

7月18日分 (28℃設定)

1℃の設定の違いで10円以上も違いが出る結果となりました。

これを受けて先日も同じような検証してみたのですが、流石に先日は午前中からうどあるような暑さで、風も殆どありませんでしたので思っていたような結果が出ていません。 7月25日分

同じく28℃の設定で午後からの約4時間稼働させて物凄く電気代が上がっています。これはエアコンのメカニズムを理解出来れば納得できる事ではありますが、それにしても違いますね。

外気が暑い都会なら、もっとエアコン自体が頑張って働こうとしますので、この程度で済むのかな?

最も、当事務所の断熱性能はそんなに良くない事も加味しないといけませんので、いい勝負になるのでしょうか?