兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

総合的に

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先に挙げた「羽ありを見つけたら」シリーズと先日のリフォーム展の話、実はリンクする部分もかなりありますので、もう少し関連付けて総合的にまとめてみようと思います。

 

写真はリフォーム解体時の柱及び土台部分の写真です。

以前この場所は風呂場と脱衣場の間仕切り壁に当たる部分でした、おそらく防水の劣化又は不備により浴室の水が浸入し腐朽が進んだ結果、このようにスカスカ(土台などはもう姿がなくなっている部分があります)の状態になってしまったのでしょう。この住まいの場合、シロアリの発生は見られませんでしたが、外壁のひび割れや水周りの防水が何らかの影響を受けて切れてしまうと木が乾燥する間もなく水分を多量に含む事になり腐朽菌と言う菌が繁殖しやすい状態になります。それが表面から次第に木の樹芯に向かい進むと、例え桧やヒバなどを使った土台であっても木は腐ります。

 

そうしてやわらかくなった木は食べ易くなり、シロアリがそれを発見すると食害に遭うと言う順番に進行していきます。

次回に続く