兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

訪問営業の点検商法にご注意ください。

先週facebookにはアップしていたのですが、会社名を伏せ気味に書いていましたが、過去に経産省から業務停止命令を受けていることから、もう実名で公表しても構わないと思い、再びこちらで注意喚起させて頂きます。業務停止命令を受けているのが今から9年ほど前の事ですので、今はどうかは分かりません。しかし、この事実が判明したのはつい最近のことです。 経産省の業務停止命令の詳しい内容は こちら でご覧ください。

先週、伺ったリフォーム相談での一コマです。

色々お話を伺った後に、現況調査として天井裏や床下の状態を確認させて頂きました。

天井裏の点検は主に押入れの天井板の端を押し上げてみて下さい。最近の家の場合、この方法では開かないこともありますが、少し年数の経つお住まいでしたら殆どの場合、この方法で開きます。

そこから頭を入れれば天井裏の状態が覗けます。

覗いて見ると、「あらら」見た事の無い金物が沢山ついています。「これ、耐震補強(と言う名目で)か何かされました?」と尋ねた所、この会社のファイルを持ってこられたのです。

作業報告書には今天井裏で見た殆ど役に立たない金物の写真が、どうどうと載せられているではありませんか。

このような金物には、Zマークなど公的な機関で試験し、その性能の認定を受けた旨の刻印があるのが通常ですが、この金物には何もありません。つまり性能がはっきりしていないいい加減な物なのです。しかもコーチボルトと呼ばれる太いボルトで材料を傷めています。役に立たないだけでなく、材料を傷めている工事なのです。

金物金物2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、床下。床下は床下収納を取り外すか、床下点検口から覗く事が出来ます。

我々は、これらの蓋を空けた瞬間の床下の匂いをまず嗅ぎます。かび臭ければ、少し注意が必要です。

今回は、そのことを伝える前に先に床下収納を外されていたので目視で確認するしか方法は無かったのですが、こちらも覗いてみて「あらら?」

木の床束以外にイレギュラーなポジションにプラ束と呼ばれるプラスチック製の束があります。

おかしいのでプラ束を手で触ると、グラグラ。簡単に外れてしまったのが、下の写真です。つまり、この束は何の役にも立っていないと言うことです。 プラ束

おまけに必要のない床下換気扇まで付いてしまっていました。

先にも挙げましたように、この会社、このような手法で高額な費用を請求する詐欺を働いていたと言うことになります。

犯罪ですね。何故、上場できているのかが不思議なくらいです。

業務停止命令を受けると言うことは、こう言った手口が常態化していたと言うことです。

こちらの会社だけでなく、大手だから、上場企業だから、テレビやラジオで良く見聞きする会社だから、と安心してはいけません。

特に訪問販売は信用しないようにして下さい。

上場企業としての誇り、プライドは、どこにあるのか、金が稼げればそれでいいのか?と言うことです。

上場廃止でしょ、ほんと。

このようなことが発覚した場合は、写真などを撮って、国民生活センター、消費生活センターなどに直ちにご相談下さい。