兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

鳥衾

「鳥衾」と書いて、何と呼ぶか分かりますか? そして読めた所で、「それって何?」って感じですよね。

先ずは、その写真から

鳥衾

鬼瓦の上から、ちょこんと飛び出すラッパのような形をした、ちょんまげのような物。

これが「鳥衾」なんです。

で、読みですが「とりぶすま」と呼ぶそうです。

単なる装飾のように見えますが、鬼瓦に鳥が留まって、鬼瓦に糞を落とさないようにするための意味もあるそうです。

納得です。

この「鳥衾」にも色んなデザインがあります。

鳥衾2

こちらは、蔵の鬼瓦につく鳥衾です。写真が小さくて分かり難いのですが、鳥の羽が風になびくような形をしています。

意図しない所でデザインが主張されるのを嫌がるのは、設計者としての性で、これまでも鬼瓦には「カエズマタ」と呼ぶ彫の無い物が選択肢のベースだったのですが、色んな古民家などを見るにつれ、このような選択もありかと思うに至りました。

南西全景

それにしても南西のこの角度から敷地全景を見渡すと、何とも大きな屋敷ですね。