Narito Ashida Narito Ashida

玄関考

今回は、住まいにおける玄関の在り方について

少し考えてみたいと思います。

今回は造り手目線の考えになります。


日本の住まいは、玄関で靴を脱いで

大きく一段上がるのが特徴ですが

これが日本の住まいの清潔さを

保っていると言っても過言ではないでしょう。


所が、断熱をする上で、この段差が実に

悩ましい時があります。

基本的に、断熱材は外気に面する壁面に

入れるのですが、玄関はコンクリートの

基礎も壁面の一部となる個所が発生します。


木の壁の部分は木材の奥行で断熱材が収まりますが

基礎の部分はコンクリートのため木の壁と同じように

断熱材が収まる訳ではありません。

コンクリートよりも内側に断熱材を貼り付けることになります。


と言うことは部屋内側の面積を圧迫することになります。

広い玄関なら未だしも狭い玄関が更に圧迫されるのは

辛いものです。


基礎コンクリートの外側で断熱うればいいのですが

屋外側に断熱材を貼り付けると適面にシロアリの

ターゲットになりそうで心配なのです。


で結果として今日の写真ですが

とある住まいの勝手口になります。

左端に写っている踏板の少し上に

長靴などが置かれている金属製ラックの後ろにまで

回っている不自然な木の板がありますが

これ、実は基礎の立上り部分に

断熱材を貼り付けた上からモルタル塗りで

仕上げたため、壁よりもかなり出っ張って

いるため、このようになっています。

121.jpg





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丁寧に暮らす家 Narito Ashida 丁寧に暮らす家 Narito Ashida

そこの断熱施工も、お忘れなく

「丁寧に暮らす家」の現場は部分リノベーションです

全面を丸裸にする工事とは少し違い現況のままの部分と

新しくなる部分が混在します


このような場合、プロの作り手であっても

意外に忘れてしまいそうな断熱個所があります


下屋と呼ぶ部分の天井裏の断熱です

下屋とは2階建ての住宅の場合に

間取り的に見て、2階よりも1階が出っ張っている部分には

当然、1階にも屋根が出来ますね

この部分を「下屋(げや)」と呼びます


壁と床には、結構神経を配って施工するのですが

うっかりと忘れ勝ちのこの部分

しかも断熱材で外気と接する部分を

しっかりシャットアウトしたいので

より厳重に施工しています

P1060323.JPG

写真の白い物はボード状の断熱材です

この断熱材の向こう側は2階の部屋が存在します

今回、2階は工事をしないので1階の部屋を外気に

面しないようにするにはどうすれば良いかを

考えた結果、この白いボード状断熱を

天井裏に入れる200㎜厚の断熱材の受け材としても兼用させることで

1階の空間が理論上、外気とは接しないことになります



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