Narito Ashida Narito Ashida

通気層と通気口

建物の耐久性が求められるようになり、通気
工法が採用されるようになりました。通気工
法とは壁内や天井裏或いは屋根上の断熱材よ
りも屋外側に空気が流れる層を設ける工法で、
室内から排出される水分が通気層に流れる空
気で乾燥させたり、或いは万が一、何らかの
原因で外壁から侵入した雨水が通気層でスト
ップし、それ以上部屋内側に行かないように
したりする役割を持ちます。

従って通気層に貼ってあるシートは透湿防水
シートと呼ぶ物で字の如く屋内からの湿度を
屋外に透過させるけども屋外から入った水分
は内部に浸透させないと言う特殊な条件をク
リアするシートになります。

通気と言うことは空気の出入口が存在して初
めて機能する訳ですが、空気の出入口イコー
ル水の出入り口にもなり得るため簡単ではあ
りません。

写真は屋根裏面への通気口ですが虫が入らな
いように、水が入り難いように場所や網目の
細かさを決めています。

唯一、心配なのは妻面の軒裏部分で、台風な
どによって雨が下から吹きあがる場合に、こ
こから少し水が入る可能性が残されます。し
かし入る水の量は僅かだと思いますので、通
気層に流れる空気が乾かせてくれると言う算
段です。

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通気層

先日は、新年初の現場定例打合せでした。移動中
の電車でも「インフルきつかったわぁ」などの話
し声が聞こえてきて、その猛威を感じずにはいれ
ないのですが、幾らこちらが気を付けていても罹
る人は罹るようで出来る限り、そう言った流行と
は無縁でありたいと願うばかりです。

さて現場も少し進捗し、外部には通気胴縁が打た
れています。昔は通気の概念も無かったのですが、
いつの間にか通気層を設けることが一般的になっ
ています。

通気層を設ける目的は屋内から様々な原因により
排出された水分をスムーズに屋外に促し、通気層
に流れる気流によって乾燥させることが目的です
が、躯体と外壁の間に僅かに空気が流れる空間が
出来ることになります。隙間が出来ると言うこと
は虫やコウモリなどにとっては格好の居場所にな
り兼ねます。

なのでそう言った虫やコウモリなどが、隙間に入
り込まないように何かしらの対策が必要になる訳
です。

このような隙間を塞いだり、雨が入り込みにくく
するための部材を通気部材や水切部材などと呼ん
でいるのですが、今や各社から様々な商品が販売
されていて、我々はどのメーカーのどの部材を選
択すれば所要の性能を確保し、すっきりと納める
ことが出来るかに時間を所用します。

それは注文住宅と言う性格上、毎回同じ仕様、同
じ納まりでことが解決する訳ではないことが理由
ですが、勿論同じ仕様、同じ納まりにしている部
分もあります。

今日、ご紹介するのは外壁の下端です。しかし完
成してしまえば、下から覗きこまない限り見える
訳ではないので、そう目にする部分ではりません。

先に挙げた通気層の防虫対策の部分になります。
躯体と外壁の間に設けた隙間から小さな虫が壁内
に入り込まないようにし、且つ空気は流れる、い
わば相反する条件に対応するための方法になり、
以前はこのような部材が販売されていなかったた
め、網戸用のステンレス網を一定の幅に切りそろ
えて、止め付けて貰っていたのですが、大変手間
と時間の掛かる仕事でした。

そしてもう一つは片流れ屋根の頂部に設けた通気
対応の笠木になります。屋根に、このような穴の
開いた物を使うなんて何故なの?と思われるかも
しれませんが、それは先ほど紹介した通気層の空
気の排出先が、このような穴の開いた部分になり
ます。

でも穴が空いていて大丈夫なの?と思われること
でしょう。てっぺんに乗っている材料には穴が開
いていますが、その下に存在する部材により水が
躯体の中に入り込みにくい構造になっています。

万が一雨が入ったとしても、それは僅かな量なの
で、通気層に流れる気流によって乾いてしまうと
言う仕組みです。昨今、販売されているこのよう
な部材の考え方は殆どがこのような考えに基づき
作られているため、各部の通気層と言うのは必要
な構成であると考えています。

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空気が動く

空気が動くことで建物の耐久性が上がる。
建物は空気が動かなくなると
一気に傷みが激しくなります。

空き家になった家が締め切ったままで
ボロボロになっている姿を目にされた方なら、
私が言っている意味をお分かりいただけると思います。

最近の建物は至る所に空気が
流れるようになっています。

今回の写真はお風呂の天井裏の空気を
動かすために設けたものですが
右下の丸いパイプはお風呂の換気用の物で
左上のパイプがお風呂の天井裏の換気を
促す意味で設けた物です。

又外壁に張り付けられた薄い木の板は
外壁通気桟と呼び外壁と躯体本体の間に空間を設け、
そこに空気を流すことで躯体本体の耐久性を
確保するための物です。

昔の家づくりには、このような考えがないため
仮に外壁が劣化した場合に
ダイレクトに躯体本体にも影響が
及ぶことが考えられます。

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