そこの断熱施工も、お忘れなく
「丁寧に暮らす家」の現場は部分リノベーションです
全面を丸裸にする工事とは少し違い現況のままの部分と
新しくなる部分が混在します
このような場合、プロの作り手であっても
意外に忘れてしまいそうな断熱個所があります
下屋と呼ぶ部分の天井裏の断熱です
下屋とは2階建ての住宅の場合に
間取り的に見て、2階よりも1階が出っ張っている部分には
当然、1階にも屋根が出来ますね
この部分を「下屋(げや)」と呼びます
壁と床には、結構神経を配って施工するのですが
うっかりと忘れ勝ちのこの部分
しかも断熱材で外気と接する部分を
しっかりシャットアウトしたいので
より厳重に施工しています
写真の白い物はボード状の断熱材です
この断熱材の向こう側は2階の部屋が存在します
今回、2階は工事をしないので1階の部屋を外気に
面しないようにするにはどうすれば良いかを
考えた結果、この白いボード状断熱を
天井裏に入れる200㎜厚の断熱材の受け材としても兼用させることで
1階の空間が理論上、外気とは接しないことになります
親子二代
ゴールデンウィーク突入となりましたが
今年は、あまり関係ないのかもしれません
「家に、居ましょう!」
現在は某プロジェクトの概算見積もりのために
図面を作成中です
そんな今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした
現場は床板貼り工事が進行中です
今回の床板は杉板の上小節(じょうこぶし)材です
文字通り小さな節が時たまある程度の綺麗な材料です
そして未だ工程的には、かなり早いのですが
建具工事の職人さんも、確認したいことがある
とのことで、打ち合わせに参加されました
実は、この建具屋さん、私が開業間もなくの頃に
設計させて頂いたお住まいで、この職人さんのお父さんに
建具を作成して頂いたことがあったのです
そして、今はそのお住まいの目の前に住んでおられる
とのことでした
19年も経つと、そのようなこともありますね
そんな、ご縁に期待して良い建具が出来ることを
待ち望んでいます
写真が、上小節のフローリングです
木は赤味が多いほど芯に近い材料なんですが
芯に近づけば、それだけ節の少ない個所も
獲れにくくなり、高価な材料となります
経験上、「上小節」とだけ指定した場合は
このように白い部分が多く、時々赤い材料が
入ると言った傾向があるように思います
断熱工事
「丁寧に暮らす家」のリノベーション現場では
壁面の断熱工事が始まりました
先週、窓が入ったばかりで、現場内が
徐々に「密」になりつつあります
しかし、窓は開け放しているので
完全な密にはなりません
既に施工済の柱際の断熱施工について、
少し是正していただきましたが
その後は、丁寧に施工して頂きましたので
帰る頃には、良い感じに白い綿布団のような
断熱材が壁を埋めていきました
下写真の段階では未だ、
全ての断熱施工が済んでいる訳ではありません
そしてリノベーション工事において
大事な「気流留め」も施工して頂きました。
下写真の丁度配線の先にある
木材が「気流留め」です
床下の空間と壁面が空間的に繋がらないように
するため、空気が行き来出来ないようにするための
材料です
隙間
そして今日は「丁寧に暮らす家」の定例日でした。
一旦、外壁が剥がされた現場は、ガランドウの状態です。
剥がされた部分は一時的にブルーシートで覆われています。
真冬の工事でなくて良かった、と
この段階では、そのように感じます。
こちらのお住まいは全面工事では無く
部分的に既存の部屋を残して工事をしてますので
解体していない部分があります。
洗面、お風呂、トイレが該当部分になりますが
解体していない部分に、当時の建築手法が
見られます。
今日の写真は、そんな1枚です。
土台の上に解体していない壁の向こう側の部屋の
床を受ける根太が載っています。
根太と根太の間の空間が床下と壁の内部と
繋がるために空気の出入りは自由ですし
これくらい空間があればネズミなども自由に
出入り出来るのです。
当時は、気密や通気と言った概念は無い時代でしたので
住まいの裏側の至る所、例えば床下や天井裏は
隙間だらけだったんです。
今は壁の中に床下などからの気流が流れると、
それが結露の原因になり得ることが分かったので、
このような隙間は殆どありませんし、
ネズミが天井裏で運動会をする等と言う事はありません。
リノベーション工事ではこのような
既存部分との折り合いを、どのようにつけるかも
課題の一つとなります。
開けてみなけりゃ分からない
イエロー、グリーンと来たので
今回は「レッド」と行きたかったのですが
ある意味「レッド」な緊急出動で
「丁寧に暮らす家」の現場へ
緊急出動が掛かったのは
本日のタイトル通り、開けてみなけりゃ分からない
開けてみて初めて分かった、事態が発生したからです
これを見て何も感じない建築関係者は居ないはずです。
土台の殆どが、やられちゃってました、シロアリに。
と言っても、これ数年前のシロアリによる食害の跡です。
当時、羽アリを目撃された住まい手さんが、
業者に依頼して薬剤を注入した痕跡も残っていました。
しかし今回開けてみて、ここまで土台の断面が
殆ど残っていない状態であることが初めて分かったのです。
写真は、しっかり形が残っているように見えますが
実際は中身がスカスカです。
写真、一番左手には2階の荷重を支える柱が写っています。
柱は、心もとない土台の上に載っているので
土台を何とかしないといけないのですが
土台を替えようとすると、
かなり大層に工事範囲を広げないといけないことになります。
そこで今回は幸か不幸か、この土台に乗っているのは
柱1本だけだったのに目を付けて
柱の「根継ぎ」で行きましょうと言う事になりました。
「根継ぎ」とは昔からある日本建築の技法の一つで
柱の足元だけを一旦切り落として挿げ替えるやり方です。
雨で腐った柱などにも、この「根継ぎ」を施すこともあります。
もっとも、私は発案だけで、作業は大工さんにして頂くのですが
そういう解決策を知っていると言うことが、設計者にとって
大事だと思うのです。
ダメになっている土台は柱の両側の部分で切り落とし
新たに挿げ替える柱を、コンクリート基礎に直接載せて
構造を安定させる狙いです。
グリーン(防湿)
イエローに続き、今日はグリーンです。
「丁寧に暮らす家」の現場は解体開始から
1週間経って、一部解体部分もありますが
殆どは工事部分になります。
一部、既存部分も残るため床レベルを
調整しながら根太の施工が進められていました。
で、今日のタイトル「グリーン」ですが
床下から来る湿度を防止するために
貼ったシートの色がグリーンなんです。
で、そのシートの継ぎ目を補うテープが
黒なので、見方によってはスイカ?
と、そんな呑気な発想はしていられませんが
きっちりと仕事をして頂いているのが
伺えます。
最近の傾向としては、新築の場合
べた基礎と呼ぶ床下前面がコンクリートに
なっている基礎が多いのですが
この建物の当時の主流は
布基礎と呼ぶ逆T字型の基礎です。
布基礎は主に部屋の間取りに従うように
基礎が配置されていて、それに囲まれる
中身の部分は、地面になっています。
地面からの湿気を防ぐ目的で
敷いているこのシートにはグリーンの色が
ついています。
建築の現場では作業の効率化や安全性を促す目的で
建材には、このように色を付けることが多い
と言うのを、そう言えば思い出しました。
昨日のイエローも、そのような目的で
色付けされているのではないでしょうか?
立ちを見る
4月1日から解体の始まった「丁寧に暮らす家」
おおよその解体が済んだので、現場確認
躯体だけになった状態を見ると
少し時間を巻き戻したような感じもします。
新築に例えるなら外部の雨仕舞がついた段階に該当します。
しかし、新築との違いは、ここから出てきます。
例えば柱が真っすぐに建っていない事も考えられます。
専門用語では、これを「柱の立ち」と呼びます。
もし真っすぐでない場合は、どこかで補正を掛けることに
なるのですが、その具合が大きすぎる場合は
斜めなりに、工事を進めないといけない場合もあります。
リノベーションの場合は、もうすでに
あっちも、こっちも構造的に引っ付いていますので
あっちの柱を真っすぐにすれば、こっちの柱が傾く
と言った具合に、うまくいかないこともあります。
そのような場合に、斜めなりに仕事をしないといけない
と言う事もあるのです。