公的制度を利用して税制優遇を受ける
前回のエントリーから暫く空いてしまいましたが、その間にも着々と図面を進めてはいます。 しかし、多面的な検討が必要なので、あの図面この図面を行ったり来たり、ようやくまとまりつつありますが暫く牛歩の状態で進むことと思います。
ある程度、各部の仕様が決まりましたので、次に確認すべき外皮平均熱貫流率(UA値)などの計算です。
と言っても、それが何の事か?を説明する必要がありそうですが、長くなるので本当に平たく表現すると住宅の省エネ性能を裏付けるための計算で、これまでは Q値と呼んでいたものですが、少しだけ基準が変わったために呼び方が変わりました。
この結果を受けて、又仕様の見直しもありうるだけに、後で取って付ければ良い訳ではありません。
あくまでも全体を俯瞰しながら同時進行です。
当方では数年前より新築全物件において自主的にQ値の計算を実施してきたのですが、今回は公的な制度の利用もありますので公の書類としても利用します。
公的な制度とは税制面で有利になるものですが、これまでの当方の設計仕様のままで比較的楽に基準をクリア出来ているので、新たに仕様をUPして予算を押し上げる必要はないと考えていますが・・・。
さて、そのための準備データの収集に取り掛かることにします。
犯人は誰だ?
「高台の景色を生かしたピアノ教室のある家」の敷地は長方形なのですが、土地購入前の調査段階から気になっていたのは境界明示の件です。 敷地の境界に関しては何かと問題になり易い部分なので、購入前にその点は確かめておく必要がありますね、と言う事で四隅を確認した所、初見で確認出来たのは1か所のみでした。
その後、住まい手さんが何度か敷地に通い、他の2ヶ所を掘り当て、残るは1か所のみとなっていました。
以前の所有者さんからは四隅に境界鋲があったよ、と聞いていたので、何故残り1か所が無いのか?
犯人捜しではありませんが原因究明をしてみると、新しく立てられた電柱(NTT柱)の周りのアスファルトの色が明らかに新しい物でした。
これは明らかにNTTの仕業だな、と言う事で住まい手さんが問い合わせたところ、本日境界鋲の立会いをして参りました。
民民同士の話ですので、お隣さんのご都合に合わせたと言うことですが、土地家屋調査士さんに来て頂き、きっちりと寸法を追い出し、めでたしめでたしと言う事で滞りなく境界が決まりました。
初見で確認出来た境界鋲
犯人断定の基となった電柱。ここに書いてある番号をNTTに伝えることで色んなデータが判明します。
そして、電柱工事の際に飛ばされた境界鋲が今日、新たに位置を確定。黄色い花の左上くらいにある小さい穴に鋲を埋め込みました。
新しい住まいづくりが始まります
6月最後の週末の先日、設計監理契約を締結しました。 もう既に、何度かこちらで紹介しています「高台の景色を生かしたピアノ教室のある家」
3月頃から土地探しのご相談を頂き一緒にあの土地、この土地と見て回らせて頂きました。
盛り塩があったり、危険な擁壁の土地を勧められたりと色々ありましたが、結局そう言った土地には縁がなかったのでしょう。
不動産業者の仲介を受けずに自力で見付けられた土地、大き過ぎず小さ過ぎずですが、何よりも高台で南に開けた景色が最高なんです。
写真は敷地の南側にある遊歩道、柵の下には法面と雑木林があり、その隙間に街並みが広がるロケーションです。

そして、この住まいは1階でピアノ教室を開かれます。写真はグランドピアノの中身です。まじまじとその中身を拝見したのは、学校にあったグランドピアノ以来かな?中身も綺麗にデザインされていますよね。普段は蓋を空けて弾くことはめったにないそうですが、心置きなく練習して頂くために防音もしっかり考えないといけませんね。防音には吸音と遮音があり私共でも過去に防音対策を講じた事はありますが、ここまで本格的に防音を考えないといけないのは初めてです。音の特性を見極めて仕様を決めないといけないので難しい分野でもあります。

片持ち梁再び
先日の打合せにより次回、ご契約が決まった「高台の景色を生かしたピアノ教室のある家」ですが 高台の景色を目一杯生かすこと、ピアノ教室から発せられる音と生活の場との距離を少しでも離すために生活のメインを2階に計画しています。
洗濯物なども2階に干すことになりますので、当方には珍しいバルコニーがつくことになります。
何故、当方ではバルコニーが珍しいのかと言いますと、私の生活エリアに関係します。
きちんと屋根があればいいのですが、雪や雨の多いこの辺り北近畿のお天気、バルコニーを設けることは即ち、わざわざ雨や雪の受け皿をつくっていることになりますので建物の耐久性への影響を考えると地域的に好ましいものではないと思います。もっとも、敷地に余裕があるケースが多いので、わざわざバルコニーを設けずとも1階で事足りると言うことも言えます。
建物から突出したバルコニーならまだしも、1階に部屋がある、その上にバルコニーを設けるなら熱移動のことをきちんと把握して断熱施工しなければ熱欠損を招きますので、施行者さんにも気を付けて頂く必要があります。
今回は2階が突出するタイプですが、突出した部分の一部が室内になる個所がありますので、これまた断熱施工をきちんと監理する必要があります。
躯体の組み方はプラン段階で、おおよそ出来上がっていましたので図面化するための確認作業です。
写真は以前採用した片持ち梁採用物件の上棟時の物ですが、今回は持ち出す距離がもう少し伸びますので部材断面、組み方などは少し変わってきます。
