学ばない人
パッチワーク状になっている壁面ですが
元々、正面壁の向こう側は外縁でした。
今回の工事では、そこに洗面所と浴室を増築したため
完全に屋内となった当部分
建具や欄間ガラスやが入っていた部分を
塞ぐ必要があるため、このようになっています。
そして、メインとなる部屋ではボードのパテ処理が始まりました。
パテ処理とはビスを打っている個所が僅かに凹んだり
ボードとボードの継ぎ目部分の凹凸を平滑にする作業のことです。
このパテ処理は薄く塗るのがポイントですが
乾いた後で、より平滑な面を作るために
ペーパーで擦るのですが、その段階がとても大変で
現場は細かなパテの粉だらけになります。
服やカバンなども大変なことになるので
自分の居場所とともにカバンの置き場所を
考えておかないと、
車に大量の粉を持ち込むことになるので
いつも後悔しています。
学ばないといけませんね(笑)
仕口モックアップ
出てきました、仕口モックアップが
「何それ?」ですよね
仕口(しくち、又は、しぐち)とは構造部材が直交する部分の
加工のことを指すのですが文章で書くよりも
実際の写真を見て頂く方が早いですね。
こんな感じです。
この仕口は、大入れ蟻(掛け、又は、落し)と呼びます。
縦方向に入っている材料の先端が
逆三角形になっていますが、
これを蟻の頭に見立てて付けられた名前です。
建築では動物の名前を採用した名前が割と多いんです。
そして、材料の中心に何か書いてありますが
これ数字の「2」のように見えますが
そうでは無くて、芯の合い印と言って
材料の芯であることを示す印です。
で、これ約20年近く前に、道具の使い方や刃の研ぎ方などを
教えて頂いた後に実際に刻んでみましょう!と言う事で
私が墨付けをして刻んだものですので、
きちんと入り切っていません。
そこは素人なのでご愛嬌と言う事で
分解すると、こんな感じです。
これは、1回同じ物を刻んだ後の
2回目の物だったと記憶していますが
今、同じことをしろと言われても多分、
ここまでは出来ないと思います。
断面フェチ
庫裡の改修工事は、今日キッチンが入るとのことで
少し覗いてみました。
只、少し早く行き過ぎたようで、肝心なキッチンは
到着したばかりで未だ設置のための下準備中でした。
待っていても時間が過ぎるだけなので
今日の所は退散しようと思いましたが
おっと「高さの動線整理」の投稿の際に
紹介した部屋が面白いことになっていました。
それが上の写真なのですが
壁がくり抜かれていて、
向うの景色が丸見えでした。
まるで壁にかかった絵画のようで
大工さんと額縁やなあと談笑!
写真も上手く、そのように表現できたと思います。
折角壁を抜いたので、その断面構成も
気になり撮ったのが、こちらです。
写真の右側が屋外で、竹小舞の外に
荒壁が塗られ中塗りがされて一番外側に
漆喰がうっすらと塗られている構成が見えます。
そして左の室内側は、解体の際に少し
土が落ちてしまったようで荒壁だけが残っている
ような感じです。
最近、フルーツサンドの断面を見せて販売したり
飲食の世界では断面を見せるやり方が流行っているようですが
建築も、こんな風に断面が見えると
壁の造られた順が分かって面白いなあと思います。
ここが通常の部屋なら下地窓をこしらえても面白いのですが
そのような使われ方をする訳ではないので最終的には
塞いでしまうのですが、目の錯覚が楽しい1枚となりました。
足元をカバーする
今回、紹介させて頂く写真は
私が開業して数年後の現場のものです。
工事も終盤の外構工事
高さ設定の際に少し高い位置を
グランドレベルとしたため
外構が仕上がっても
基礎底の一部が少し見えてしまう事態に
なったのですが、
こうなったのは敷地レベルの把握が出来ていなかった
ことが原因の一つですが
基礎底の形状を今とは違った形状にしていたことも
原因です。
勿論、今は測量機械があるので
敷地レベルが大きな現場では
前もってレベル測量するようにしています。
そして、その足元を何とかするために思案していた所
見出したのが使わなくなった瓦
この瓦は、もう使わなくなったからと
敷地の端の方に積んであった物です。
それを立てて使う事で、足元をカバーできると
思い仮に置いてみたのが下の写真です。
そのようにして出来上がったのが下の写真です。
この後、立てた瓦との間に砕石を入れて完成しました。
面を取る
「面を取る」ってもしかしたら
専門用語なのかもしれませんね
被っていた、お面を外すことではありませんよ。
木材などを柱や梁などに製材すると
正方形や長方形断面に仕上がる訳ですが
そのままだと角が直角になっていて
手で触れると角が立って手が痛いとか
物に当ててしまうと、角の部分が
直ぐに傷んでしまうと言うデメリットがあります。
それらの対処方法として
角を落とす作業を「面を取る」と言います。
で面を取る方法は幾つかあって
最も簡単な方法はサンドペーパーで
ひたすら擦り続ける方法です。
カンナの刃を少しだけ出して
さっと1~2回カンナを通すだけでも
面が取れますし
トリマに面取りビットを装着して
面を取ることも出来ます。
従って面の形も様々で
カンナを通すだけなら、三角形に面が
取れますし、トリマのビットには
様々な形状の面取りビットがあります。
ひょうたん面や銀杏面と呼ぶ
面の形状もあって、そのネーミングの
ユニークさに感心させられるのですが
実はそれらは装飾性が強くて
そこに装飾性を求めていない私には
あまり用いることが無い面の形状となります。
丸い面を取ろうと思うと
ボーズ面と呼ぶビットを使うそうですが
一般的には3Rと呼ぶ面の半径が3ミリの物が
一番小さいそうですが、実は手触りとして
3Rは少し大きいそうでして
それよりも小さいRは無いのかと
探していたら、ありました。
2Rと言う物があるそうです。
値段を見ると、3Rよりもウンと高い!
写真が少しピンボケしていますが
以前、テスリとして加工して頂いた物の
残りの材です。
上は面取りと言うよりも
手触りが良い様にR加工して頂いています。
そしてそれ以外の3つの出隅の角も
少し面取り加工してあります。
高さの動線整理
昨今の住宅ではバリアフリーが
当然のこととされているため
家の中では、段差が無いのが
当たり前なのかもしれませんね。
しかし、昔の建物は土間から家に上がるために
大きな段差を乗り越えるのが当然でした。
床下の通気を優先したからなのかもしれませんが
現在とは違いますね。
さて庫裡の改修工事も予定期間の残り1カ月を切り
追い込みの状態です。
写真の部屋は元造り付けの浴室があった場所です。
今回は別の場所に新たにシステムバスを設けたため
この場所は、もう浴室である必要が無くなります。
これまでにも何度か増改築を施されたであろう
痕跡があちらこちらに拝見出来ますが
そのため、建物の中には大きな段差や小さな段差が
多く存在します。
今回は出来るだけ、そのような段差を最小限に
とどめられないかと思い設計前にレベル測量をした訳ですが
触らない部分の元の大きな段差は解消できないので、
あくまでも今回触る範囲で高さの動線整理をしています。
55%!
衆議院選挙も終わり結果が判明しましたね。
皆様は投票に行かれましたでしょうか?
又、投票した候補者は当選されましたでしょうか?
私は期日前投票に行ってきました。
しかし、投票率は戦後3番目に悪いとか
これだけ有名人やメディアが投票率を
上げるために一生懸命に行動されていて
こんな結果なんだ!と私は驚きでした。
国民全体の55%しか投票に行かない
そんな理由は知る由もないのですが
政治に興味が無いと言う方が
大半なのではないでしょうか?
私も、凄く興味がある訳ではありませんが
政治は自分達の暮らしに直結すると言うことは
分かっているつもりなので、行ける限り
投票には行っています。
特に消費税は、建築に大きく関係する項目です。
現在の税率10%って、とても大きいんですよ。
だって、ほっておいても ✖1.1倍 の金額になる訳ですし
その 1.1倍で資金計画が変わる方もいらっしゃるでしょう。
せめて建築にはそんな大きな税率掛けて欲しくない
と言う声を上げようとすれば、これまた政治なんですよね。
私の一票ごときで何も変わらないかもしれないけれど
そう思っている人も、残り45%が投票に行けば
何かが変わると思うんですよね。
せめて質の高い住宅を建てたなら
これ以上税率が高くならないとか消費税は掛からない
と言った思い切った施策が出来て欲しいなあ。
栄枯盛衰
過日、京都に行く機会があったので
二条城に寄ってみました。
前回、訪れたのはいつの日だったかは
忘れましたが、二の丸御殿の唐門が
綺麗に修復されていて
鮮やかな色が蘇っていました。
蘇ったと書くと当時を知っているようで
誤解を招きそうですが
綺麗な金箔と赤や緑の色遣いは
日光東照宮を彷彿とさせるものでした。
二条城は大政奉還の舞台となった場所でもあり
徳川時代の終焉の場とも言えますが
細かい歴史はともかくとして
見学出来た、二の丸御殿は
建物が雁行に配置されていて
進めども進めども奥にたどり着かない
そのような感覚がしました。
只、今回言いたいのはそんな
感覚的な事では無くて
建物の複雑さなんです。
それを現わすのが上の写真です。
3つの建物が建っているようにみえますが
実は、これ一つの建物で全てが繋がっています。
と言う事は屋根が複雑に重なり合っていて
その重なっている部分は
山あり谷ありになっていると
推測できます。
屋根に谷の部分が幾つも存在すると言う事は
それだけ雨の管理が大変になるのですが
それが瓦で葺かれているとなると
いや、考えただけでも大変だろうなあと
想像してしますのですが
実際の所は、どうなのでしょう?
何か足す
さて工事期間が、あと1カ月と少しになった
庫裡の改修工事ですが、あちらこちらに
建ってからの時間を感じる部分が出てきます。
差鴨居を抜いた後の柱に空いた
ほぞ穴の中には蜂の巣のような物が
残っていましたし
それ以外にも、以前の仕事の跡が
あちらこちらにあり、相当な断面欠損の状態で
見るからに大丈夫なの?と言った
状態になっていたため、添え柱を加えて貰いました。
添え柱とは、書いて字の如く
既存の柱の横に添わせるように設ける柱の事です。
この柱の半間右側にも新規に
柱を設けているため、この梁から受ける
荷重はかなり分散されているとは思いますが
座屈防止のためにも設けています。
そして、この柱は栗の木です。
栗の木はタンニンを多く含むため
虫害にも強いので、昔は土台などで
よく使われていましたが、
最近は国内で獲れる量も、うんと減り、
専ら中国産の物が多いと聞きますが
さて、これはどこ産の物なのかは確認出来ていません。