苦言を呈する
今日はいつもの住まいづくり通信はお休みして、昨日夕方散歩中に非常に残念な光景を目にしたので苦言を呈する意味でも考えを述べさせて頂きます。
写真は私が住んでいる丹波市青垣町にある江古花園(と言う場所で古民家を中心にその周りに蓮畑などをつくり田舎の風景をつくって地域おこしに貢献しようとしている所です。
今この直ぐ隣に1軒の住まいが建築中で、養生シートや足場が上写真の右手に少し写っていると思うのですが屋根瓦が何故かスパニッシュ調の色鮮やかな茶とも黄とも言えないような色です。アースカラーではありますが明度、彩度共に高すぎるのです。しかも非常に大きな屋根で、この地域には似つかわず、とても不自然。
人々がここを訪れる時に迎え入れるいわば玄関口に当たる位置に建っているだけに、この色一つで、この地域の雰囲気が丸潰れになっていると感じました。
施主が選んだ色という訳ではないと思いますので、どこの誰かは分かりませんが施工者に対して苦言を呈したいのです。
建築行為とは地域の環境や街並みを形成する行為でもあります。決して独り善がりな商品を売る行為であってはいけないのです。
おそらく商品として最初に仕様が決められているのでしょうけども、地域性を重視してせめて黒っぽい色にするなど、決して難しい事ではないと思います。
特に古い若しくは地域性が強く問われるような、このような場所で営業活動されているのならもう少し勉強して下さい。
同じような事が柏原町(旧織田藩の陣屋跡などが残る由緒ある街です)の街の中でも起こっているのを見かけます、私達、設計事務所が年間に扱える物件の数はしれています。せめて年間に数を扱う地域の施工者の方に理解して頂かなければ、本当に街並みが壊れてしまいます。私たちの街は地域の人が守りましょう。
すいません、あまりにも残念だったので、いつもには無い、この様な内容になってしまいました。
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