格子と階段
坂道に建つ家の現場、内部では階段が掛けら
れつつあります。この階段、計画段階では鉄
骨のらせん階段にするつもりでしたが、予算
の関係で木造の階段に変更しています。
どちらであっても光を階下に導くデザインに
したかったので、閉塞感の無いものとしてい
ます。直線と踊り場で構成していて、踊り場
の部分を4つ割りし180°方向転換して上り
下りします。上った先にある床は、これまた
階下に光を導くためにスノコ状の床となって
いるため、おそらく慣れるまでは少し怖いか
もしれないのですが、慣れてしまえば問題無
いと思います。
外部では2階の窓の外側に格子が付いたので、
これで外からの視線は気にせずに過ごせると
思います。
格子のサイズと隙間をどの程度にすれば光を
遮らず、プライバシーを保ちやすくなるのか
隙間が大きすぎると格子の意味をなさなく成
り、小さいと光を遮ることになり兼ねず丁度
よい塩梅を探るのが格子を採用する場合の課
題にもなります。
今回も丁度良い塩梅に収まったと思いますが
格子の断面サイズと隙間をケースバイケース
で、その都度違ったものとするか、毎回同じ
とするか、もしかしたら後者でも良いのかも
しれませんが、もう少し格子の実績を蓄積し
決める方が良いと思います。