凄い!
先日、調査で御伺いさせていただいた建物で、
凄いあれに遭遇しました。凄いあれ、とは階
段のことですが、何が凄いかと言うと平面的
には畳1枚分のスペースで17段もの高さを駆
け上がるというものです。
写真で見ていただく方が、凄さが伝わると思
いますが、以前私が坂道に建つ家の木のらせ
ん階段をご紹介させていただいたのですが、
そんな生易しいものではなく、凄く急勾配、
踏み面(踏める部分)もとてつもない狭さで、
ちょっと油断すると直ぐに踏み外して落下し
そうな勢いです。
勿論、現在では建築基準法上アウトになると
思いますが、昔の人たちは、こんな階段を本
当に利用していたのでしょうか?
写っているのは私の脚ですが、この向きでか
ろうじて足が納まるので、板に直角に足を置
こうと思えば当然、板に乗るのは足の1/3程度
のつま先部分になると思います。
格子と階段
坂道に建つ家の現場、内部では階段が掛けら
れつつあります。この階段、計画段階では鉄
骨のらせん階段にするつもりでしたが、予算
の関係で木造の階段に変更しています。
どちらであっても光を階下に導くデザインに
したかったので、閉塞感の無いものとしてい
ます。直線と踊り場で構成していて、踊り場
の部分を4つ割りし180°方向転換して上り
下りします。上った先にある床は、これまた
階下に光を導くためにスノコ状の床となって
いるため、おそらく慣れるまでは少し怖いか
もしれないのですが、慣れてしまえば問題無
いと思います。
外部では2階の窓の外側に格子が付いたので、
これで外からの視線は気にせずに過ごせると
思います。
格子のサイズと隙間をどの程度にすれば光を
遮らず、プライバシーを保ちやすくなるのか
隙間が大きすぎると格子の意味をなさなく成
り、小さいと光を遮ることになり兼ねず丁度
よい塩梅を探るのが格子を採用する場合の課
題にもなります。
今回も丁度良い塩梅に収まったと思いますが
格子の断面サイズと隙間をケースバイケース
で、その都度違ったものとするか、毎回同じ
とするか、もしかしたら後者でも良いのかも
しれませんが、もう少し格子の実績を蓄積し
決める方が良いと思います。
昇りたくなる
先日、完成写真撮影を終えた「駅前の家」
こちらの住まいはプランの関係で
工事前と比較して階段の向きを
180°逆にしています。
1階と2階のつながりを持たせることが
狙いだったのですが、階段を通じて
暖気が2階に逃げていってしまっては
勿体ないので階段室への出入り口には
開き戸を設けています
しかし、階段の向きを変更しなかった場合
1階から2階へ行くのに一度部屋を飛び出して
階段を上がり2階へ至ることになるので
やはり、階段の向きを変えたことは
正解であったと思います
そして、この階段幅は少し広めで
勾配もゆったりしたため、非常に安全に
昇降できます
おまけに1階から2階へ上がる際には
2階の廊下の先に設けた扉から
明かりが降り注ぎ、まるで
「2階においで」と誘われているような感じもします