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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

リノベーションについて その3

前回の更新では、建築確認申請が必要な具体
的なケースを紹介しました。逆を言えば、壁
紙を貼り替えたり、色を塗り直したりする程
度なら、建築確認申請は関係ないので、どん
どんDIYしていただいたら良いと思います。

私の記事からはDIYを否定しているように
感じる方もいらっしゃると思いますが、決し
てそうではありません。むしろ、私も自身で
出来ることがあるなら、やりたいくらいです。

但し、正しい知識を身に着けてやる方が、そ
こに掛ける時間もお金も無駄にならずに済み
ます。

どこまでDIYするかにもよりますが、素人
施工で一番問題になりやすい点の一つが断熱
材の施工ではないでしょうか?とにかく入っ
ていれば良いと言う意識でやってしまうと、
後から断熱材入れたのに、熱いあるいは寒い
のは何故?と言ったことが起こります。

断熱材は出来るだけ隙間が出来ないように、
壁、天井面で出来るだけ連続するように、部
屋内側に寄せるように丁寧に施工するのが原
則なのですが、そうはなっていないケースを
多々見受けることがあります。

特に袋入りの断熱材は施工方法を誤りやすい
ので要注意です。断熱材メーカーによっては、
施工方法や注意点を動画で紹介してくれてい
る場合もありますので、そう言ったサイトな
ども参考にしていただくと分かりやすいと思
います。

上の2枚の写真を見比べてみて下さい。新築
の現場ではありますが、1枚目が是正後、2
枚目が是正前です。赤丸の辺りに注目してい
ただくと分かりやすいと思いますが、是正前
は少しだけ隙間があります。丁度斜辺のコー
ナー部分はこのようになりやすいので、断熱
材をちぎって、隙間を埋めました。袋に入っ
ていない裸品の場合は、このような手直しが
容易です。

一方、この写真はDIY施工されたであろう
様子です。写真、中央棟木に沿うようにして
大きな隙間が空いています。あと断熱材の向
きも方向が揃っていなくてあまり好ましい状
態とは言えません。特に袋入りの断熱材は施
工も難しく、隙間が出来やすいので注意する
必要があります。

さて、ここまでDIYに関しての内容が多く
なりましたが、次回からはもう少し違った角
度でリノベーションのお話を続けてみたいと
思います。