兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

福知山の家

今日は連続エントリーです。 で先日19日は早速、「福知山の家」の工事が始まりました。と言ってもまずは地盤改良の工事から始まります。地盤改良とは地盤調査によって得られた結果を受け地盤の上にそのまま住まいを建ててしまうと、出来上がった後で不同沈下等によって傾いたり等の不具合が出るであろう事が懸念される為、予め地盤を所定の強度以上に保たせるようにする工事の事で、この土地の場合はさほど大掛かりな改良工事ではなく「表層改良工事」と言うおおむね深さ2.0m位までの改良に有効な工事です。

地盤調査

写真は地盤調査の様子です。木造住宅程度の比較的軽いとされる構造体の場合はこのスウェーデン式サウンディングが採用される事が多いようですが、数ある調査方法の中でも費用が安いというのもあるのでしょうね。但し、細い錐状のロッドと呼ばれる先端の尖った鉄の棒に継ぎ足し継ぎ足しで地中に回転させながらその回転数によって地盤の強度を調べていく方法なので、地中障害物などがあると調査精度は下がると言う欠点もあります。

土地

ここを見た時周囲の土地の状況も合わせて判断すると間違いなく地山を切り崩した切土地である事から、地盤改良などは不要なのではないかと思い、資金計画をたてるにあたっても参考にしたいので、直ぐ近くで支店を出しこの周囲で沢山物件も手掛けられている大手ハウスメーカーの営業所に飛び込みでこの辺りでの地盤補強工事について尋ね、「あまり地盤改良工事をした事はない」と聞いていたのですが、いざ調査をしてみると必要との事で、やっぱり地盤は手ごわいものです。

漉き取り

で先日はまずは漉き取り工事から開始。平らに見える地面でも少なからず凹凸はあるもので、敷地の内外でどこか動かない物を設定地盤面の±0(高さのレベル)と定めてそれを基準に建物の高さが決まって来る訳ですが、まずは地盤からと言う事で0の高さに合うように表面の土を少しずつ取って行く作業です。

改良材それが済めばいよいよ地盤改良工事の開始となるわけで、改良材が運ばれてきました。袋に詰められているのはセメント系の固化材でこれを掘削した地面の入れて現場の土と混ぜ合わせながら、2.0m程のの深さを3層に分け、1層ずつ混ぜては転圧して固めを繰り返して進められます。

でもこの日も生憎の雨で思うように作業も進まずの様でした。

この時期、現場は雨との格闘ですね!