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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

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兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

真っ直ぐじゃあ面白ない

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住まいを考える時、玄関をどこに配置するのか?一番芸の無いのが道路からの丸見え、かぶりつきの位置。でもこれ、都市部の敷地のように余裕のない場合は結構あり得る。でもちょっと一工夫して、敷地に入って90°振り向いた所に玄関を設けるや、敷地の端に長い、アプローチを作って建物の横から住まいに入るようにする等が考えられる。

 

幸い私のように地方で住まいを考える人間はその点、恵まれているのかもしれない。敷地にもある程度余裕があり、充分なアプローチが確保できる。やむなく道路からのかぶりつき玄関のプランになったとしても少しだけ細工する事でそれは緩和できる。茶室に通じる路地はそこに至るまでに気持ちを整えるための空間で非日常空間へのアプローチです。

 

住まいへのアプローチは外から帰って来て「ここが我が家だ」と気持ちをオフにするため又は
「さあ行くぞっ」とオンにするための空間でありたい。だからその空間が短ければオンオフの切り替えを気持ちに余裕を持たせる事なく素早くしないといけない。だからアプローチは真っ直ぐじゃあおもろない、少し角度を振るなり、曲線にする等して距離をかせぐ事で演出効果が生まれる。最も最近では大きな玄関なんて必要ないっておっしゃる方もいらっしゃるのでそれはそれで又面白い。

 

写真は玄関が道路に正対するプランとなった住まいの一例ですが、目隠しとガレージの戸袋(格子の戸はガレージの戸を引き込んでいる状態です。)を兼ねた板塀を立て道路から住まいへは一旦90°振り向いてアプローチするようになります。また全面道路は休日になると大型の観光バスの往来が多いため、この塀で90°向きを変えることで小さなお子さんが道路へ勢い良く飛び出すのを制御する役割も担います。

住まい手の感想はあの目隠しがあるから、風を通すのに玄関の戸を開けていても中が丸見えにならないので助かるという事でした。