兵庫、京都、大阪で誠実に丁寧に木の家をつくる芦田成人建築設計事務所
兵庫、京都、大阪で誠実に、丁寧に木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所

Blog

兵庫県丹波市を拠点に誠実に、これからの木の住まいづくりに向き合う芦田成人建築設計事務所 芦田成人のブログです。

小道具

badec38c.jpg

前回の寝室に続く畳の多目的部屋は以前に「おさまり」と言うタイトルで紹介していましたが掘りコタツのテーブルも入り、今回掲載するカットは竣工写真に是非含めたいと思い、予行演習で何度かこのカットの写真を撮っていました。しかし見るたびに何か物足りなさを感じていたので、小道具に座布団を持って行き撮ってみました。

 

家にある物で使えそうな座布団は抹茶のような深緑色の物、向こうに見えている茶色の物しかなかったのでとりあえず両方とも2枚づつ持っていきました。でも部屋で見た瞬間に「あっ、これはもう緑の方だな」と思って決めました、結局これが今回の小道具の一つに加わりそうです。もし両方駄目なら、いぐさの丸座を購入しようと必死で売っている所まで調べていましたが必要なさそうでほっとしました。

 

この画は少し暗いので色の識別が難しいのですが、撮影の為の小道具選びは、あの芸能人には、こんな洋服が似合うんじゃあないかと洋服屋を走り回るスタイリストみたいなもので、あの空間にはこんな物が似合うんじゃあないかと設計の段階で一旦考え、出来上がり近くになるとその考えに間違いが無いのか確認し、似合わなければ買うか借りるかしないといけませんがあまりその事で悩んだ事はありません、大体私か施主さんが持っていたり新たに購入したりする物で間に合うからなのです。

 

これは私が設計に係わる場合、いつも住まいの中に使う材料が自然の素材である事が多いのでよっぽど、それらを打ち消すデザインや素材で無い限り、釣り合うからだと思います。